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放課後の教室。友達との会話の中で、ふと耳に入った噂。
「ねえ、前の教室であのカップル…してたらしいよ」
「え、マジ?見たかった~」
あなたは顔が熱くなり、思わず口元を押さえる。
「な、なにそれ…嘘でしょ…!」
その瞬間、蒼真が後ろから近づいてきて、余裕たっぷりに笑う。
「…何をそんなに赤くしてんだ?」
あなたは振り返って、頬を真っ赤にしながら声を張る。
「ほら!聞こえてたじゃん!もうバカ!」
手を軽く振り、怒りながらも、顔が熱くて目をそらせない。
「え、いや…聞こえてたのか…」
蒼真はちょっと驚きながらも、微笑んでいる。
「もう…恥ずかしい!なんであんなこと…!」
あなたは机を叩き、全身で怒りを表現する。でも頬の赤みは隠せない。
蒼真はそんなあなたを見て、楽しそうに少し距離を置きながら、静かに微笑む。
「…でも、面白いな。そんなに怒るなんて」
「面白くない!もう!」
あなたは腕を組み、プイっと横を向く。恥ずかしさと怒りでいっぱいだけど、心の奥では昨日の出来事の余韻がまだ残っている――。
教室には夕日が差し込み、二人の間には怒りと赤面の熱がじんわりと漂っていた。