テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
前回の続きです!!!!!
フォローといいねお願いします!!
本編へ!!!!!
ソファの上。
すずはしゅんの肩にもたれながらつぶやいた。
すず「ねえ、お兄ちゃん?」
しゅん「なに?」
すず「名前で呼んでみて。」
しゅん「名前?」
すず「すずってちゃんと。さっきからお前とか。…たまにはね。」
しゅん「…すず」
その声は少し低くて、優しかった。
すず「なんか変な感じ。…ドキってした。」
しゅん「ドキって、お前が言わせたんだろ。」
すず「すず、ね。」
しゅん「…すず」
すず「もう1回」
しゅん「…すず」
すず「…うん。ありがと。」
しゅん「なんか照れるな…。 」
すず「ねえ」
しゅん「なに?」
すず「お兄ちゃんって今好きな人いる?」
しゅんは少し間をおいた。
しゅん「いないよ。」
すず「ふーん。そっか。」
しゅん「どうして?」
すず「もしいたらこんなに寄り添ったりできないかなって思って。」
しゅん「まあ、普通はしないかもな…」
すず「じゃあ、今こうしてるのは妹だから許されてる距離?」
しゅん「たぶん…そうだと思う。」
すず「じゃあ、私が他人だったらどーする?血が繋がってなかったら…」
しゅんは何も言わなかった。
すずは話し続けた。
すず「私ね最近思うんだ。お兄ちゃんが他人だったらって…」
しゅん「…どうして?」
すず「そしたら素直になれたかもしれない。」
しゅん「…すず」
すず「…やっぱり、変かな?」
しゅん「変じゃない。でも、そう思ってるの俺だけじゃなくてホッとした。」
すず「…え?」
しゅん「俺も最近…お前のことどー見ていいか分からなくてさ。妹だと思ってる。だけどたまに、それだけじゃ済まない気持ちになる時がある。 」
すず「…それって。」
しゅん「たとえば…今。すずが俺の隣にいて、肩に頭乗せてきて、声が近くて、匂いがして…そういう全部にドキドキしている自分がいる。」
すず「…私も。」
しゅん「…え?」
すず「私も同じ。お兄ちゃんが近くにいるとなんか…変な感じがする。前まではそんなことなかったのに…。」
しゅん「……」
しばらく沈黙が続いた。
すず「…ねえ。」
しゅん「ん?」
すず「ギューしてもいい?」
しゅんは驚いたような目ですずを見た。
しゅん「…いいの?」
すず「いいの。たぶん…今だけ。」
しゅんは何も言わずにゆっくりと抱き寄せた。
お互いの心臓の音が聞こえそうなくらい、近くだった。
すず「…あったかい。」
しゅん「お前もな」
すず「すず、でしょ。」
しゅん「…すず」
しばらく話さずこうしていた。
気まづさなんてなく、2人はずっとこうしてたいと思っていた。
しゅん「…これ以上はダメだよな。」
すず「…うん。でも、今はこれでいい。…これだけで救われる。」
ギュッと、腕の力が加わる。
2人はもう、戻れない気がした。
でも、この先を進んでは行けないことは分かっていた。
だからこそ2人はただそっと
寄り添っていた。
ここまで。
フォローといいねしてね。