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鳥居をくぐった先には武ちゃんも涼香もいた
死体となって。
僕は驚いた、が
すぐに戻った方が良いと判断し振り返る
そこには僕が映っていた。
章?「見せてー!!」
元気な声で武ちゃんと涼香の元へと走っていく。
それを追いかけるように僕は鳥居をくぐる
でもいつもの世界には戻れなかった。
それでも鳥居の中にはもう一人の僕が武ちゃん達と話している
章「なんで戻れないんだよ!!なんで!」
そんなことを叫ぶと鳥居に映るもう一人の僕が振り向いた
章?「君の負けだ!」
そうもう一人の僕が言うと
ゴゴゴゴッ鳥居が崩壊する音
章「嫌だ!待って!待ってよ!!」
そんな事を言っても鳥居は待ってくれなかった。
章「どうすれば…どうすれば…どうすれば…どうすれば…!」
そんな事を言っていると
涼香?「おかえり…」
章「え?」
武?「おかえり…」
有り得ないはずの声が耳の中にとんでくる
章「なんで?さっきまで…死んで…」
おかえり…おかえり…おかえり…おかえり…おかえり…おかえり
章「うあぁぁぁぁぁ!!」
僕は全力で逃げた
走って走って走り回った
幸いにも元の世界と地形が同じなのかいつもと同じような感覚で森から抜け出すことが出来た
でも同じじゃないこともあった
章「おじいちゃーん?おばぁちゃーん?町のみんなー?…どこー…?」
そう人が居ないのだ
町中を探したが人の声が聞こえない
しかも今頃鳴いているはずのカラスや雀の声さえ聞こえなかった
だが完全に静かでは無かった
???「お…え………え……か…り」
どこからか何かのうめき声だけが聞こえてくる
章「なんなんだよこのうめき声…!」
そう思いながらもうめき声が聞こえる方へと足を運ぶ
そしてある1件の家にたどり着いた
そこは武ちゃんの家だった
章「何かあったら逃げる…何かあったら逃げる…」
そう何回も何回も唱えながら家に入る