テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
青春だなんて、食えないチープな言葉で片付けられる、高校生時代。
セイシュンとか、単にウソくさいだけで。
高校に、いい思い出なんて、ひとつもない。
学校生活は、早く終わってほしいだけの1日が、ムダに積み重なっていくことでしかなくて。
10代のあたしは、ガッコウもプライベートも、
ましては生きてることにさえも、
楽しみなんて見つけ出せなかった……。
──どうして、そんな風に思うのかって?
……言いたくない。今は、まだ言いたくないかも……。
ううん、本当は言った方が気もラクになるんだろうって、わかってるんだけど……。
でも、どうしてかな? 気が進まない。
──あれからずいぶんと時が経ってもまだ、自分の中で踏ん切りがつけられてないだなんて、
ぶっちゃけ笑えない冗談かも。
こうやって、いつまでもぐずぐずとくすぶっててもしょうがないんだし、いい加減白状しようか。
あたしの高校生だった時──思い出したくもない、あの頃のことを──