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「「「「…ありがとうございましたっ!!」」」」僕たちはショーを終えてそう言った。すると、大量の拍手が起こる。それに、喜びを感じた。この4人でショーをして、本当に良かったと思った。
片付けの時のこと。
「少しお手荒に言ってくるよ。」
「ああ!!」
「うん!」
「行ってらっしゃい。」
そして僕はお手洗いへと向かった。
「…ふぅ…。」
その帰り。
「…ねぇ、紫髪の人、目立ちすぎじゃなかった?」
「あ、分かるっ!」
ふと、そんな会話が耳に入った。恐らく、僕の話だ。
「主人公じゃないのに目立ちすぎっ!」
「ねーっ!」
…目立ちすぎ…か。そうだったかもしれない。主人公は僕じゃなくて司くんだった。…僕につけた演出、目立ちすぎだった…かな。…気をつけないと。僕は脇役だ。主人公より目立ちすぎてはいけない。もっと上手にやらないと。僕は舞台へと足早に戻った。
「…お待たせしたね。」
「ん。片付けは終わったぞ!!」
「おや。すまないね。」
「いや!!…解散するか!!」
「うん。」
「?類くんう゛~ってしてる?」
「そんなことないよ。」
「?う゛~ってなんだ?」
「辛そう、かな?」
「そうか!!溜め込むなよ!!」
「うん。」
「それでは、解散!!」
「はーいっ!」
そして僕らは帰る。…もっと、考えないと。もっと影を薄くしないと。演出をもっと考え直して。出ないと、ショーがうまくいかなくなって、皆を笑顔にできない。皆が悪く言われてしまうかもしれない。絶対だめだ、そんなこと。…もっと、頑張らないと。