jmside
項に感じたことの無い大きな痛みが走って
身体が動かなくなった。
🐣「い、たい、、、いた、、、泣
はな、、して、、、、泣」
うそ、、噛ま、、れた、、、
グクじゃない人、、に、、、
痛みと衝撃で頭が真っ白になる
意識が遠のいていき、走馬灯のように、グクの楽しそうに笑ってる顔や泣き顔、優しい微笑みが頭を浮かんでは消えていった
グク、、、グク、、だめ、、、、いかない、、で、、、
jkside
“たすけて”
数人の同僚と昼食を摂っている時、
ふと携帯を見たら、そんな文字がディスプレイに表示されてて固まった
思わずガタンッと椅子を倒して立ち上がる
🙍♂️「どうした?グク?」
🐰「向こうの棟、、なんかあった?」
恐る恐る聞く。
🙍♂️「あーなんか電気ついてないやつ?
今知ったの?」
🐰「うそ、、それいつから?!ねえ、、教えて!」
最初に言い出した同僚の胸ぐらにつかみかかる
🙍♂️「ど、どうしたんだよグク、、そんな慌てて、、お前らしくないなぁ、、
午前中からって言ってたからどうだろ、そろそろ2時間くらい?なんか線を誰かが切ったらしくて警察きてるよ、怖いよな、」
今日、あの例の、ヒョンと、この僕を狙っている気持ち悪い男は無断欠勤だった。
まさか、、ないよな、、、
信じたくもない。
でも、どちらにせよ、暗い所が苦手なヒョンが、ちゃんと薬を飲んで無事でいるか怖くて、いてもたってもいられなくなる
どうしても確かめたくて、昼休憩がもうすぐ終わるにも構わず走り出してしまった
🙍♂️「ちょっ、、グク!どこ行くんだよ!」
🐰「ごめんっ、、部長に遅れるって言っといて!残業しますからって!」
ヒョンのいる棟に向かって必死で走る
近づくと、警察が、立ち入り禁止のテープを張っているところだった
息切れをしながら、警察官に話しかける
🐰「あの、、あの、、中の人は?」
👮🏻「どこで電気漏れしているか分からないのでね、この棟に居た方たちはもう全員お帰りになられたと思いますよ?」
さっき噂を聞いた瞬間に、慌てて連絡を入れたヒョンのメールを開く。
彼からのたすけての文字がまた目に入って泣きそうになる
既読は着いていない
🐰「人が、、大事な人が、中にまだいるかもしれないんですっ、、泣
お願い、、探させてくださいっ、、泣」
怪しい者ではないと、会社の社員証を見せる
僕の動転ぶりに、顔を見合わせるその場の警察たち
👮🏻「そんなに慌ててどうしたんですか、、
まぁ立ち入り禁止と言っても、切られた現場はわかってますから形だけですし、、
私が着いていきますので、少しだけなら、どうぞ、」
有難く入れてもらえて、その女性警察官を連れて躊躇うことなく奥に進む
奥に進むにつれて、どんどん辺りは暗くなり、懐中電灯を使わないと周りが見えなくなった
👮🏻「こんな奥、?電気がついていたとしてもこんなところに人はいないでしょう?」
不安そうな声で問いかけられる
🐰「いえ、、連絡が取れなくて、、もしいるなら絶対ここなんです、、」
いつかのヒョンに教えてもらった、薬を隠れて飲む専用だと言うトイレに、
飲み込まれてしまいそうな暗闇に、少し緊張しながら、警察官と2人で入った
警察用の、明るくて、光の範囲も広いその懐中電灯が、暗いトイレをゆっくりと探りながら照らしていく
🐰「こ、、これっ、、、」
僕は思わず悲鳴にも似たかすれ声を上げた
そこには確かに彼のものだと確信がもてる、見覚えのあるピルケースと錠剤が、
誰が見てもここで何かがあったと分かるほど、洗面台と床に無惨に散乱していた
散らばった薬の数を見ても今日の分が、まだひとつも飲まれていないことに背筋が冷たくなる
👮🏻「抑制剤?もしかして、、番を探していらっしゃいますか?」
🐰「は、、はい、、泣」
その場に崩れ落ちそうになる僕を彼女は壁にもたれるように促して、支えてくれた
抑制剤を飲むのはΩ。その常識さえ知っていれば僕がαの方だと彼女にはすぐ察しが着いただろう。
いくらでも番など変えのきくαが、たった一人の番をこんな必死で泣きそうになりながら探し回るなんて、珍しく思ったに違いない
👮🏻「素敵なおふたりなんでしょうね
大丈夫ですよ、すぐに見つかりますから」
それでも僕の想いを蔑視しないで、安心させるように微笑んでくれた彼女に感謝する
👮🏻「それにしてもなんでこんな荒れているのか、、暗くなって慌てて逃げたんですかね?
でもこの荒れ方は少し異常、、
それに、どこかで倒れてヒートを起こしてるかもしれないですね。
落ち着いてくださいね、すぐに応援を呼びますから」
彼女が無線機でどこかに連絡をとっていたところ。
暗闇のどこかから、苦し気な荒い息使いが聞こえて、僕らは顔を見合わせて固まった
コメント
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もう、昨日から読むの辛くて辛くて(➰〰➰)お願いジミナを抱きしめて(>人<;)
えっ………うそ……🥺 やだやだ😭😭
えっ!?😭 まさか…ヤバイ…嫌だ… あかん……ってば… うわーーん༼;´༎ຶ ༎ຶ༽