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「ナチ、お前また…………」
「うるさい。もう良いだろ?早く殺してくれ」
「何でそうすぐ死にたがるんだ」
「良いか?お前はまだ上司が居るしあの戦争にも勝った。それは結構な事だ。だが俺はその真逆。上司も逝った。上司が逝ったら俺も逝く。違うか」
「いや………何で上司が死ぬとお前も死ななきゃならんのが意味が分からない…………」
「はぁっ………お前は昔から馬鹿だ大馬鹿だ。何でそう馬鹿なんだ」
「あ………?」
「良いか?俺達国は上司の命令は絶対だ。上司が居なくなると俺達は消える」
「そうだな………」
「俺の上司はもう居ない。なら俺は死ぬべきだ。んで俺は色々やらかてる。死ぬべきなんだ。自害がダメならソビエト、お前の手で俺を殺せ」
「俺が殺せるとでも?戦時中ずっと躊躇していた奴が」
「はっ、無理だろうな。だから俺は自害しようとしてるんだ。お前がいつまで経っても殺してくれないから」
「殺したら夢見が悪い」
「そうか?」
「目の前で死なれてもな」
「なら猫みたくお前が居ない場所で死ぬのは?」
「それも嫌だ。俺がいない場所で死ぬな」
「欲張りで我儘な奴だな?」
「あぁ、俺は欲張りで我儘な奴だ。だから死ぬな。死んだらずっと恨むぞ」
「それは怖いな」
「嘘つけ、怖いなんて感情はないくせによく言う」
「それもそうかもな」
「なぁナチ、今日はシアが美味い茶菓子を買ってきてな。死ぬのは明日にしないか」
「お前は何時もそればっかりだな」
「良いのか?茶菓子だぞ?しかも中々美味いやつだと聞く」
「ほぉ?」
「今死んだら生き返るまで食えんぞ?生き返ったら何年、何百年経ってるやもな?茶菓子の店が潰れて一生食えんかもな」
「それは嫌だなぁ…………」
「どうだ?食いに行かないか?早く行かんとあのクソ野郎達に残り全部食われるぞ」
「ふむ…………なら早く帰って食うかな…………今日は取り敢えず死ぬのはやめてやるよ」
「あぁ、これで俺もゆっくり寝れる。悪夢は見なさそうだ」
「見たらどうするよ?」
「さぁな。お前が死ぬ事以外悪夢じゃ無いな」
「よく回る口だ」
「褒め言葉として受け取っておく」
「あぁ、受け取っておいてくれ。そんでそのまま捨てておいてくれ」
「一回言った事は取り消せないぞ」
「そうか」
「ほら早く帰るぞ。こんなクソ暗いとこでロープなんか括るな」
「はいはい。分かった分かった。超大国様」
「その呼び方はむず痒いからやめてくれ。お前の口から聞きたく無い」
「ははっ。俺はお前のその顔は好きだな」
「性悪」
「何とでも言え」