テラーノベル
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こんにちは、ねこもみじです!
今回は推し様🍣さんのお誕生日ということで青桃さんです🎶
※注意
・青桃
・エセ関西弁
・御本人様とは関係ありません
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「ただいま」
家で仕事を進めていると玄関から落ち着いた声が聞こえてきた。
ガチャリとドアの音がしてやがてその声の主がだんだんと近づいてくるのが足音で分かる。
誰かなんて見ずとも分かるが、リビングから玄関へと繋がる扉の方を向くとそこにはまろがいた。
「ただいまないこ」
「おかえり」
「…ここお前ん家じゃないけどね」
「えー?ほぼ家みたいなもんやろ」
俺の家の合鍵を人差し指でくるりと回しながらそう言った。よく家に来るからこの際と思ってこいつに合鍵渡したが渡すべきじゃなかったのかもしれない。
「てか、わざわざ来てくれたん?」
「おん、ないこ誕生日やし」
「嬉しいことしてくれんじゃん、ありがとう」
「今日はずっとここいんの?」
まさかずっといるわけがないと思ってわざとそう聞いてみたが、想像とは真逆の返事が返ってきた。
「そのつもり、配信の間はリビングに居座らせてもらおうかな」
「え、ほんとに居るの?」
「帰った方がいい?」
「いや、居ていいけど…珍しいなって」
こういう特別な配信をする時は一人でやっている時にメンバーが配信に入ってくることが多いから家に帰るのかと思っていた。
羽織っていたコートを脱ぎながらはい、と袋を渡してきた。
「たまにはええやろ?あと帰りにコンビニ寄ってケーキ買ったから食べへん?」
「え、ケーキ?」
「そんな大きいやつちゃうよ、よく売ってる2個入りのちっちゃいやつ」
袋の中を覗くといちごがつやっと輝くショートケーキが入っていた。
「美味そ、こんないいの貰っちゃっていいの?」
「ええから買ってきたんやろ?配信始まる前に食べとこうや」
今日はないこが主役なんやから座っといて、とソファに促された。まろはというと家主かのように棚を開きコップや皿を取り始めた。
「ここ本当にお前ん家みたいになってきてない?」
メンバー、主にまろがよく来るから食器類も一人暮らしとは思えないほどあるし、一応部屋着だって貸せる、ベッドだってそれなりに広いし。
「たしかに、じゃあもうここ住んじゃおうかなぁ」
居心地いいし、なんてコーヒーをコップにポタポタと注ぎ込みながらそう付け加えられる。
コト、とテーブルにコーヒーが置かれる。
「あ、カフェインあってよかった?」
「今更だよ、それに今日は長く起きとく予定だし」
そう言うと一拍空いてから「それなら良かった」とまろが微笑んだ。
謎の一拍に少し疑問を持ったがそれよりも目の前のケーキにしか目がいかなかった。
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「うまっ、ケーキとか久々かも」
一口食べるとふわふわの軽いホイップの甘さと酸味のあるいちごが絶妙に合わさってとにかく美味しい。
食リポじみた感想を言うとまろは大声で笑った。
本当にコンビニで売っていいのかという程美味しくて夢中になって食べていると、ふと視線が気になって正面を向くと至近距離でまろが見つめていた。
目の前にあるまろの分のケーキは一口しか進んでいないように見える。
「まろ食べんの?」
「食べるけど、ないこの食べてるとこ見るの好きなんよな」
俺の事は気にせんでええから食べて、と言われても見られると気になってしまうが、また一口と食べていくと「ふふっ」と微笑が聞こえたかと思うと口を開いた。
「ほんま、可愛いな」
宙に浮いたその言葉は俺に向けて言ったのか、はたまた呟いただけなのか分からなかった。
「可愛いとか言うなよ、そういうのは俺には合ってないから」
そう言うと口を抑えてまろは笑いだした。
「それほっぺにクリームつけて言うセリフか?」
「へ、」
「どこまでもお前は可愛ええよ」
そっと近づいて来たかと思うと親指で頬を拭われた。
「ん、あま」
親指に付いたクリームをぺろっと舐める。
「……お前そういうとこ良くないよ」
「なんで?いいじゃん」
誕生日なんだし、と付け加えられる。いや、意味分からんし。
頬張りながら食べたせいかあっという間にケーキは無くなってしまった。
「美味しかったよ、まろありがと」
「いーえ、どういたしまして」
「さ、配信準備せな、時間になってまうよ」
そう言われて時計に目をやると、そろそろ準備をした方が良さそうな時間帯になっていた。
「俺はリビングおるから、終わったら寝室来いよ」
さらっと言われたその言葉を聴き逃すことはなかった。
「え、やんの?」
「せっかくの記念やにやらんの?」
「ないこさっき言いよったやろ『今日は長く起きとく予定』って」
「カフェインも摂ったし、すぐ寝らんよな」
先程まで微笑んでいた顔が嘘だったかのように小悪魔のような笑みを浮かべるまろ。
そんなこと言われてから配信をしないといけない俺の身にもなってよ。いやでも頭の中がそれになってしまうじゃん。
「配信頑張ってな、俺も参加するけど」
コーヒーでいいかって聞いたのも、そういう意味が含まれていたのか。してやったりと言うかのようにさっきから笑いが止まらないまろ。
「ま、意地悪しちゃったけど祝いたい気持ちはちゃんとあるから」
前髪を上にかき上げられたかと思うとちゅ、と音が響いた。
「初めてでこちゅーしたかも、ありやなこれ」
「だからお前っ…」
「ないこの反応が可愛いからついやっちゃうんよ、許して」
眉を下げてじっと見つめられる。俺がそれに弱いの知っててやってるだろ、というのは飲み込んでおく。
「今日もちゃんと好きだよ、誕生日おめでとう」
「俺も好きだしばーか」
照れ隠しで言ったその言葉は何度も記念日の時に使う特別なもので。
素直になれなくても、全てわかっているかのように微笑んでくれる彼を今日も明日も、これから先も好きでいようと胸に誓った。
コメント
12件
尊いとかわいいが渋滞してます() 何でもみじちゃんはこんなにほのぼのを書くのが上手いんですか!! ちょっとでいいから才能分けてしいですね🙄
通知来てすぐ呼んでたのにコメしてないのしんどい😭😭ほぼ同棲しててなんか色んな事してそうなのにでこーちゅ初なの可愛いすぎる🥹💘ほまに最高ブクマ失礼っ🎵
最初から青桃ほのぼのアクセル全開じゃないですか!!ありがとうございます🥹 半同棲生活なのに、でこちゅーで初心な反応……ほんとに最高です💕💕