注意書き
・ゆうむい?むいゆう?
・現パロ
・倒れる
・なんでもありな人向け↩︎重要
・学生
俺は弟に恋をしてしまった。
俺が弟に恋をしたきっかけは幼少期の頃。
どんな理由で恋をしたのかは
忘れてしまったが、幼少期の頃からずっと
恋を抱いているのは変わらなかった
やめたくても辞めれない。
お前が1番好きだから。
もちろん、兄として好きなのもあるが
やっぱり弟をそういう目で見てしまう。
俺は叶わない恋を何年も何年も
続けている。1番隣にいるのに、
一生叶うことは無い。
男同士だし、なんせ血の繋がっている
双子だ。
俺は早くこの恋を終わらせたいのに
終わらせられない。どうしても
お前じゃなきゃダメなんだ。
こんな兄をどうか許してくれ。
この想いを密かに心に隠しながら
今日もお前と何気ない会話を話す。
ある日の定期テストのこと。
俺と弟は同じクラスで、同じ場所で
一学期の定期テストを 受けた。
一日目は、音楽、数学、社会だ。
俺と弟は一緒に登校して同じ教室に入り
自分の席へと座った。
テストが始まるまで自習をしていると
チャイムが鳴って朝の会が始まった。
朝の会が終わると皆はトイレに行ったり
自習をしたりなどの素振りを見せおり、
俺もまた自習へと戻った。
しばらくして
時計が9時10分を差すと音楽のテストが
始まった。
みんなは一斉にテストを受け、
シャーペンを走らせる音や蝉の鳴き声が
聞こえてきた。
俺も音楽の問題をすらすらと解いていき、
9時36分で全て解答欄を埋めつくした。
見直してやることが全て終わった俺は、
俺の弟、無一郎をじっと見た。
はぁ…なんで俺の弟はこんなに
眩しいのだろう。
真っ白な肌、 シャープな輪郭、 細い身体
綺麗でさらさらな長い髪の毛、
海のような美しい瞳、 小さな鼻、
ぷるっとした唇、 少し色気のある首筋。
俺はこの姿が大好きだ。
清楚だけれど、俺に向かってとびきりの
笑顔を見せる姿が堪らなく愛おしい。
いつまでこの片思いが続くのだろう。
溢れるこの気持ちがどんどん降り積もって
息が苦しくなる。
あと、無一郎はモテる。愛想がいいし、
顔も身体も全てが良い。
俺は無愛想で、人付き合いは苦手。
俺と真反対だ。
まぁ、姿は弟とそっくりだからよく
弟と間違わられて告白されることはあるが。
弟は告白されても恋愛には興味無いと言って 振っているらしいけど、やはり心配だ。
アイツはもう14歳だし、そろそろ
恋愛に興味を持つ頃だろう。
俺は嫌な予感しかしなくて最近はずっと
その事ばかり考えている。
そうこう考えるうちに1時間目のテストが
終わり、終わった瞬間にクラスメイトの
笑い声や悲鳴などが聞こえてきた。
俺は問題用紙をファイルの中へ入れて
無一郎の方をチラ見した。
すると無一郎は友達と楽しそうに
話していた。
俺は少し嫉妬心を抱きながら、
…全く、話す暇があるなら自習しろよ
と心の中で愚痴を言っていた。
しばらくすると2時間目のテストが始まり、
クラスはまた静まり返ってテストと
向き合っていた。
俺もテストと真面目に向き合い、
シャーペンを走らせた。
だが、途中から俺は少々気持ち悪さを
覚えた。
何故か吐き気がするのだ。
頭も痛いし気持ち悪いしくらくらする。
まずいと思ったが、今はテスト中。
どうしても皆に迷惑はかけたくない。
それに、せっかく今まで頑張って勉強したのに、体調が悪いせいで早退するのだけは
嫌だった。
だから、我慢して俺はテストと向き合った。
でも体調が悪いせいか、
シャーペンを走らせる手も止まり、
半分も問題が解けなかった。
俺は焦りに焦りまくったが、
その瞬間なんとテストは終わってしまった。
終わった…と思っていると、
解答用紙を後ろの人が集めてください
という先生の声がした。
俺は一番後ろだったため、
俺はゆっくりと立って、解答用紙を集めた。
解答用紙を集め終わったら先生に渡し、
自分の席に戻ろうとした。
その時だった。
「っ…!!」
急に視界が2重になって、世界がぼやけた。
それと同時に体全体が鉛みたいに
重くなって、耐えきれず俺はその場で
倒れてしまった。
微かに聞こえる皆がパニクっている声。
俺はそのまま意識を失った。
目を開けると保健室のベッドにいた。
俺は ばっと起きて周りを確認する。
すると保健室の先生がやってきた。
「あら、!起きたのね。貴方、
急に倒れてしまったのよ。覚えてる?」
「…はい、、ごめんなさい。」
「なんで謝るのかしら?それより、
体は大丈夫?」
「…少し気持ち悪いですけど だいぶマシに
なりました」
「あらそう、良かったわ。
貴方、貧血で倒れてしまったのよ。
もっとちゃんとビタミン取りなさい」
「…そうなんですか、。確かに、
ここ最近頭痛が酷かった気がします。
貧血だとは思ってなかったんですけど…」
「無一郎君、心配してたわよ。
急に貴方が倒れちゃうもんだから、
すごく泣いていたし、何度も呼びかけたけど
返事がないって焦っていたわ。」
「そうなんですか…。」
俺は申し訳なくなった瞬間、
チャイムが響き渡った。
「あら、もうこんな時間。 帰る時間よ。」
「えっ、そんなにたったんですか、!?
テストどうしよう…」
「それに関しては大丈夫よ。
機会があるときにやれなかった教科を
やると担任から聞いたわ」
「…良かった」
俺は一安心し、体の力を抜いたその瞬間、
ドアを大きく開ける音がした。
そこには、泣きながら息を切らしていた
無一郎がいた。
「なっ、無一郎…!」
「っ…!兄さんっ!!!!!」
無一郎は俺に抱きついた。
「うぅ…!心配したんだから!!
兄さんがいきなり倒れるから、
ぼく、ぼく、どうしたらいいのか
分からなくて、…」
「…ごめんな、。もう大丈夫だから」
「嘘つかないで!!まだ気分悪いでしょ」
「嘘じゃない。」
「…帰れそう、?」
「…ん、もうだいぶ良くなったから
帰れると思うぞ」
「良かった…じゃあ兄さん帰ろう。
家帰ったら絶対横になってよ!?」
「わかってる。…あ、それから、
保健室の先生。ありがとうございました」
「えぇ。いいのよ。また気分が悪くなったら
来てちょうだい」
俺達はぺこりと挨拶をした後
あとを去った。
家に帰り俺は無一郎の言う通り
リビングのソファで横になっていた。
「…にいさん、僕にできることない?」
無一郎は急にひょこっと俺の視界に移り
眉を下げている。
「…別に。あっち行けよ」
俺は無一郎に心配かけたくなくて
そっぽを向いた。
「…ねぇなんで冷たいの、ぼく
ほんとに心配したのに、。
兄さんが倒れた時、僕もうどうしたら
いいのか分からなかったんだよ。
それに…それに…」
無一郎はだんだんと声が震えていており、
はっと思い俺は無一郎の方を向いた。
そしたら今でも泣きそうな顔になっていた。
少し言いずらそうにまた無一郎は
口を開けると
「…また、”昔”みたいにしんじゃったら
どうしようって、…。また、ひとりに
なっちゃうのかなって。そう思うと
辛くて、僕もう、もう…!!!」
「…っ、!むいちろう、もういい、やめろ
それ以上言うな、俺が悪かったから。
わかってるから。」
「良くない!!!なんにも良くない!!!
兄さんは貧血ごときでって思ってるかも
しれない。でも…!!それで本当に
死んじゃったらどうするの!!
悪かったですまないよ…!!」
無一郎は感情が荒ぶって今までにないほど
大きな声を出していた。
無一郎は一筋涙を垂らして、俯いていた
…わかってるよ。そんなこと。
俺には、俺達には、前世の記憶がある。
辛い、辛い記憶。
そんなことわかってる。
昔 無一郎が辛い想いをした事も、
記憶障害になった事も、俺達のために
戦って無一郎も死んじゃったことも。
「…ごめん。」
俺は一言そう言って無一郎を優しく
抱きしめた。
「…もうお前を二度と独りにはさせない。
絶対にさせない。あの日みたいなことには
させないから。」
「…ほんとう、?」
無一郎の瞳は涙で輝いていた。
「…ああ。」
「にいさん…!!!絶対だからね、
僕のこと守るために生きてね、絶対、 」
そうだ。絶対にさせない。お前が
死なない限り、俺は何がなんでも
お前を守るために生きる。
今度こそは───────────────
そう誓った後、俺はいつの間にか
無一郎にキスをしていた。
コメント
1件
最高です·······!