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俺は小柳ロウ高校2年生
今日は高校の始業式、教室で長い校長の話を聞いている
「校長話長ぇ···」
そんなふうに思いながら外を眺めていると、1人の男子生徒が慌てながら学校に走ってくる
「めちゃ焦ってじゃん」
そう呟いたその時、その男子生徒がこちらに気づき元気に手を振ってきた
「ッ!!」
俺はそいつから目をそらし前を見た
「はよ教室行けよ···」
ロウは小さくそう呟いた
始業式終わり
「ロウ!!帰りゲーセン行かね?」
「あ〜···わりぃ今日はパス」
「どうせゲームやるんだろ〜」
「ま〜な!!」
「じゃあまた明日な!!」
「おう」
疲れたし早く帰ろ!!とそう思ったりしていると
「あ!!そこの君」
「あぁ?」
後ろから1人の男子生徒に声をかけられた
「え?もしかして怒ってる?」
「別に怒ってねぇし」
んだよこいつ初対面なのに···てかこいつどっかで見たような····あっ!!
「お前···朝遅刻してたやつか!!」
「うっ!!···それ言わないでよ〜!!」
「わりぃわりぃw」
なんかこいつ···話しやすいかも
「てかお前、朝なんかこっちに手振ってきたからビックリしたわ」
「なんか、視線感じて見てみたらこっち見てたからついね〜」
「なかなか話したことない人に手はふんねぇ〜がな」
「確かに〜それはそう」
アハハと笑いながら会話をした2人
「あっ!!そういえば僕達自己紹介してなかった?!」
「確かに、名前知らねぇわ」
「僕は、赤城ウェン隣のクラス!!よろしくね!!」
「あぁ!!俺は小柳ロウよろしく」
「ロウくんね!よろしく〜」
「···で、ウェンは俺になんか用?」
「あっ!!そうそう!!ロウと連絡交換したくて」
「えっ··俺と?」
「そう!!ずっと仲良くなりたいな〜て思ってて!!」
「別にいいけど」
「やった〜!!ありがとう!!ロウくん」
「あぁ」
自分のクラスのやつと、連絡先交換したの初めてだな!!ちょっと嬉しいかもしんねぇ
でも、どうせこいつクラスの人気者だし、いろんな奴と連絡先交換してそうだな、俺はその中の一人にすぎねぇ〜し···関わること少なそうだな
そう俺は思っていた···
思っていたが!!
「ロウくん!!」
「ロウ〜!!」
「ロウきゅん!!」
関わりがない所か、メールや学校でめちゃくちゃ話しかけてくるんだが!!
「ウェン···わざわざ連絡先交換したんだし、いちいち教室に来なくてもメールで良くないか?」
「そうだけどさ〜ロウに直接顔みて話したいし、それにロウといるとなんか楽しいから!!」
「俺は疲れるけどな!!」
でも、なんかちょっと嬉しいかもしんねぇ
それから月日はたち、ウェンとはめちゃくちゃ仲良くなった、なんなら友達の中で一番仲良い気がする
「ロウ〜帰ろ!!」
「おぉ!!ちょっと待ってろ」
この頃になると、ウェンとの関わりも増えて接し方も何となくコツを掴んできた気がする
「最初はウェンとこんな仲良くなるとは思わなかったわ」
「え〜僕は仲良くなれると思ってたんだけどな〜」
「マジで?」
「まじ!!」
こいつ、いろんな人とすぐ仲良くなるしな
「あっ!そうだ!!ロウ」
「何?」
「今日ロウの家に遊びに行ってもいい?」
「え?やだ」
「早ッ!!なんで〜ゲーム一緒にやりたいな〜って思ったのに!!」
「冗談だって、すぐに受け入れんなって」
「〜〜!!ロウの意地悪!!」
「すぐ信じるお前が悪いんだよ〜」
「ロウのバ〜カ!!」
「んだと〜!!」
そんなたわいのない会話をしながら帰り毎日
やっぱりウェンといると楽しいな!!そうロウは嬉しい思いを噛みしめながら帰りの道を歩いて行った
小柳ロウ家
「ただいま」
「お邪魔しま〜す!!」
「おかえり··ってあら友達?」
「あっ!!ロウくんのお母さん初めまして!!赤城ウェンと申します!!、ロウくんとは仲良くさせてもらってます!!」
相変わらず元気な挨拶だなぁ···ちょっとびっくりしちまったわ···
「あら〜元気な子ね!!ロウはちょっと性格あれだけど、仲良くしてあげてね」
「あれってなんだよ母さん!!悪口か?!」
「はい!!もちろんです!!任せてください」
「ウェンも母さんの話に乗るなよ!!」
「あらなんていい子なの〜ぜひ家に来ない?」
「じゃあなろっかな〜なんちゃって!!」
「おい···お前らな!!」
ったく!!、ウェンのやつコミュニケーション能力高すぎたろ···母さんと仲良くなるの早すぎ···
「じゃあ俺達、部屋にいるから!!」
「わかったわ〜あとでお菓子持っていくわね」
「ウェンくんもゆっくりしていってね」
「はい!!ありがとうございます」
「行くぞウェン!!」
ロウはそう言うと早歩きで部屋に向かう
「あっ!!待ってよ〜」
ロウの部屋
「お〜ロウの部屋以外と綺麗だね〜」
ウェンの目に入ってきたのはちゃんと物が整理された綺麗な部屋
「以外ってなんだよ···」
「てか部屋にテレビあるの!!」
「え?普通じゃね?」
「普通はないでしょ!!」
「そうなんか?···ま〜いいからゲームやろ〜ぜ」
「やろやろ!!」
ロウはテレビの下からゲームが入ってるボックスを取り出した
「どれやる?この中のやつならできるぞ」
「う〜ん···あっ!!この対戦ゲームやってみたかったやつだ!!」
「じゃあこれやるか?」
「うん!!やりたい」
「おっけ〜···じゃあウェンそこのコントローラー取って?」
「わかった!!」
ウェンがテレビの台に乗ってるコントローラーを取ろうと立った
その瞬間···
「うわぁ!!」
「えっ?」
ウェンが自分の足に引っかかり倒れてしまった
「イタタ···あっ!!ロウだいじょ···う··」
「イッタ···ん?」
なんでこいつ動かない?てか顔近!!
「ウェン?はやくどいてくんね··重い···」
「あっ!!ご、ごめん!!」
こいつ耳真っ赤···
「あんた達何やってるの?」
「ツ!!母さん!!いつからそこにいたんだよ」
「お菓子持って来たわよ」
「ありがとうございます!!」
ウェンはものすごく焦った顔をしていた
こいつめちゃくちゃ焦ってんじゃねぇ〜か···ちょっと可愛い···なんて俺変だ
「じゃあごゆっくり〜」
ガチャ
「・・・」
何この空気···気まずすぎねぇ〜か···
「・・・ゲームやるか」
「う、うん···やろっか!!」
変な空気が流れながらゲームを始めたとさ
数時間後
「負けた〜」
「まだ俺にはおよばないな〜ウェン!!」
「くっそ〜!!ムカつく!!」
さっきの変な空気が嘘かのように、ゲームで盛り上がりる2人
やっぱゲームだよなぁ!!
「もう1戦!!···て言いたいけど··もうこんな時間だし、僕帰らないと」
気ずけば時計の針は21時をさしていた
「やっぱゲームやると時間の流れ早いなぁ」
「だね!!」
ウェンはカバンを手に取り
「じゃあまた明日ねロウ!!」
「あぁ!!また明日学校でな」
ウェンはロウに元気に手を振り部屋をでた
その数秒後に下からウェンの声が聞こえた
「ロウのお母さんおじゃましました!!」
「あいかわらず、声が大きいやつだな···」
次回続く