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「比叡君、今、いいかしら」「受け入れが可能な病院のピックアップが終わったのか」「そうよ、これがリスト。で、ルートはこれ。」河合はそういうと、ファイルを手渡してきた。「ありがとう。いつも通りの素晴らしい出来栄えだな。あ、多分そろそろ九尾が清掃を終わらせて、救護班が突入すると思うから、インカムも渡しとくわ」「ありがとう、これから忙しさが増すけど、頑張ろ。」「おう」グータッチをすると河合は連絡車に戻った。「ス-コン様、白バイ隊到着しました。」「わかった。これからは、私が指揮を執ります。」目白警部にそう言うと、サッと姿を消した。「テレビの中継でここにいるすべての人に言います。私が、司令塔のスーコンです。現在館内では、九尾が犯人達と直接交渉しております。しかし、館内から信管の抜かれた不発弾が数多く確認されており、いつ爆発が発生してもおかしくない状況にあります。二次被害、三次被害を抑えるため避難を開始してください。以上です。」すると、テレビ局の職員たちは急いで避難を開始した。「よし、邪魔者が居なくなった。さてと、ここから忙しくなるな。東ゲートか、ここが南ゲートだからあっちか」一人でぶつぶつと言いながら比叡は東ゲートに向かい走った。「やめ。まもなく、司令官がいらしゃる。32×42で並べ」「御意」東ゲートでは15台のトラックと総重量8キロは軽くありそうな装備品を着けた千人以上の人が待機していた「総員、敬礼」隊長らしき男の声が木霊する。「直れ、休め。君たちは日々訓練に励んでると思う。今回は、その日々の訓練の成果を存分に発揮してもらいたい。君たちの活躍で救われる命があることを頭の片隅に置いておいてほしい。だからと言って緊張する必要はない。君たちは日々トラック降下訓練を行っている速度は、時速120キロだ。今回の降下時の速度は時速60キロ約半分だ。君たちは、エリートだ。自信をもって任務にあたってくれ」「御意」「乗車開始」スーコンが指示を出すと即座に動き始め、トラックの荷台へ乗り込んだ。「白バイ隊員に告ぐ、普段の要人警護スタイルとは異なるが、やるべきことは変わらない。緊張感をもって事に当たれ。いいな」目白警部も声を荒げながら、命令を出した。「スーコン様、扉は観音開きでしょうか。」「いや、全開きで行け」「分かりました」「ドライバーの皆さん。時速60キロでお願いします。ルートは、白バイに伝えてありますので、先行車についていってください。エンジンスタート」スーコンが無線でそういうと、凄まじいエンジン音と同時に、5台のトラックと25台の白バイがサイレンを鳴らしながら走り出した。