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「バカ、、、。_バレちゃったかぁw」
ヘラヘラと笑いながら、言う。
笹塚さんは、呆れたように溜息を吐いてパソコンに視線を戻した。
「君って、自己肯定感高いんだ」
今まで黙っていた、白石さんがニヤニヤしながら私を見る。
「まぁ、可愛い子って自己肯定感高いじゃないですかぁ?それです‼」
「ふぅん」と言いながらジッと私を見つめてくる。
白石さんは、確かプロファイラーだったはず。
色々と感づかれないようにしないと、、、。
「そういえば」
ふと、何か思い出したのか笹塚さんが声を上げる。
皆、そっちに視線が向く。
「、、、雪梅って、どっかで聞いたことあったんだよな」
「お、尊もか⁉俺も聞き覚えがあんだよなぁ」
笹塚さんの言葉に、榎本さんも同感の声を上げる。
すると、柳さんも「俺も聞き覚えあってな」と言う。
「、、、そうなんですか?」
確かに、私の両親はどちらも芸能界の人間だ。
私も、スカウトを何回かされている。
血筋って偉大なんだなぁ。
「、、、あ、これだ」
笹塚さんが、パソコンに何かをした後声を上げた。
3人がその画面を見るから、つられて私も見る。
「、、、」
そこには、生前のまだまだ大人気を誇っていた父と母の姿があった。
恐らく、15年程前のページだ。
だって、父と母が亡くなったのは_
「この人達、俺も知ってるよ〜」
真後ろから声が聞こえ、振り向く。
そこには、SPバッチを付けた男性が居た。
、、、窓際に座りながら。
「〝岡崎〟、、、窓からじゃなくて、ドアから入ってきてくれ」
柳さんが呆れながら岡崎と呼ばれた男性に言う。
他の人達も呆れている。
「ドアからだと、開けてくれないでしょ?」
「今日は、客も居るんだ。帰ってくれないか?」
すると、岡崎さんが私の方を見て柔らかく微笑んだ。
「俺は、〝岡崎 契〟。よろしくね」
私は、何も言わずお辞儀だけする。
本名は、正体がバレかねない。
「ほら、帰った帰った」
シッシッと虫を払うように榎本さんが岡崎さんに速く帰るよう催促する。
私は、ただ苦笑いをしながらその様子を見る。
「分かった、、、今日は帰るね。君もまたね」
私を見て微笑みながら岡崎さんは窓の外に消えた。
「すまないな。さっきのは、俺等を守る為に配置されたSPだ」
なんとなく予想はついていた。
それに、ただ守るではなく〝監視〟の任務で居るんだろうな。
「、、、それにしても、君とこの人達は似てるねぇ」
そりゃ、親子だし。
、、、それに、特徴的なこの眼も受け継いでるしね。
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