BEAST太中

自殺表現有り

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『愛してる』

そんな言葉を聞きたいと幾度となく願った。

上下関係なんて無かった方がいいと心の中で幾度か思った。

関係は首領と部下

上に届かぬ関係

どうにもできない関係

関係が並ぶこともないだろう。

俺は部下でもあり性処理係

それなのに俺は恋をしてしまった

危険な感情を心に満ちさせて彼と一夜二夜と身体を重ね、、キスをし快楽に満ちて

そして朝がくる。

隣には誰もない。

たった一夜の関係も朝には無かったことになる。

俺が必要な時には「首領命令」と一言。

俺がもう要らない時に「首領命令」と一言。

彼が俺にかける言葉は水の様にサラサラと口から流れ、、、

俺が彼に対する想いはドロドロと重く…。

またただ淡々と仕事をこなす日々。

俺の願いは叶わない。

神様がいるなら俺はこんな世界に生きていない。

この世界を､俺の人生を､小説の様に書き消し好きなように関係を､世界を変えれたらどんなに幸せだろうか。

そんな事を思いながら窓をふと見ると

下へ下へと落ちて往く彼と目があった。

最後の最後に口が動き『ﾊﾞｧﾝｯ!!』と鈍い音が世界に響いた。

彼が最後に俺にかけてくれた言葉

其れは何だったンだろう。

『愛してる。』