太宰「…..」
目覚めたらポートマフィアの病室に居た。
喉がズキズキと痛む。
目も腫れているのがわかる。
全身激痛で身体を動かす事も困難だった。
太宰「、…」
声を発しようとしたが
息が出るだけで声は1ミリも出なかった。
太宰『…何されたんだっけ』
頭の中で状況を整理した。
太宰『確か任務を放棄して逃亡しようとしたけど森さんに見つかって』
太宰『Qを使って拷問を受けたんだっけ』
太宰『何回異能を受けたのだろうか…』
太宰『2回までしか記憶がない』
太宰『…あ、』
其の時、唐突に思い出した言葉がある
一生貴方の右腕になります
その言葉が頭を過った。
太宰『私、言ってしまったんだ』
太宰『森さんに、』
太宰『…もう戻れない』
太宰『あの頃には』
ガチャン
中也「…目ぇ覚めたか?」
太宰「…..」
中也「…..」
中也「何か話せよ」
太宰「、…」
中也「あ~、声出ねぇのか?」
太宰「コクッ」
中也「そりゃそうか…」
森「起きたようだね」
中也「首領!」
太宰「…..」
森「調子は如何だい?」
太宰「…..」
中也「喉が痛く話せないらしいです」
森「そりゃあんなに叫んだりしたら喉も痛くなるよね、大丈夫?」
森「今日は休んで良いよ」
森「でも明日から早速任務をして貰う」
森「中也くんも同行しなさい」
森「任務の内容は明日伝えるからね」
ガチャン
中也「まぁ今日は取り敢えず休め」
中也「仕事は明日からだ」
太宰「…..」
中也「明日までに喉治せよ」
ガチャン
太宰「…..」
太宰『明日から…か』
太宰『嫌だなぁ』
太宰『ポートマフィアの仕事をしたら本当に戻れなくなって仕舞う』
太宰『…いや、もう探偵社へ戻りたいと言う考えは捨てよう』
太宰『私が逃げたら…』
太宰「…..」
_次の日
ガチャン
中也「起きろ」
太宰「ん”、」
中也「声出てんな」
太宰「う、ん」
中也「着替えて直ぐに首領室に来い」
中也「任務の説明を受ける」
太宰「…うん」
中也「…..」
ガチャン
太宰「…嫌だなぁ」
太宰「やりたく無いなぁ」
太宰「死んでしまいたい」
ガチャン
中也「やっと来たか」
中也「遅ぇぞ」
太宰「…..」
森「まぁ良いよ」
森「これから任務の説明をする」
森「今回は組織の壊滅だ」
中也「!?」
中也「太宰は戻って来てから初任務です」
中也「流石にキツいのでは…」
森「やってくれるよね?」
太宰「…..」
太宰「は、い」
森「ニコッ」
森「その組織は昔からポートマフィアが嫌いらしくてねぇ」
森「ずっと楯突いて来てたのだけど」
森「利益だけは何時も大きくてねぇ」
森「甘く見て来たが」
森「最近は度が過ぎてる」
森「うちが損をする可能性が出て来た」
森「だから組織を壊滅して来ておくれ」
中也「長のみですか?」
森「全員だ」
森「構成員も幹部も長も全員殺しなさい」
森「やり方は君達に任せるよ」
中也「承知致しました」
太宰「…..」
中也「失礼します」
ガチャン
中也「…..」
太宰「…..」
中也『何か気まずいな』
中也「作戦もう立ててんのか?」
太宰「未だ」
中也「珍しいな」
中也「手前が作戦を考えないなんて」
太宰「…まぁね」
太宰「中也が考えてよ」
太宰「私は其れに合わせるから」
中也「何でだよ!?」
太宰「…そんな気分だから」
中也『濁らせやがった』
中也「…チッ、わぁったよ」
中也「作戦は俺が先ず意識を引き寄せる為に前線に出る」
中也「敵全員の意識が俺に集まった瞬間、手前が長を撃て」
中也「後は俺が全員ボコして終わりだ」
中也「此れで良いか?」
太宰「…うん」
中也「決定な」
中也「じゃあ行くぞ」
太宰「…..」
中也「此処だ」
目の前には古い建物があった。
多分廃墟で一歩でも踏み入れば建物が倒壊しそうな程にボロボロだった。
其れは本当にこの中に敵組織が居るのか不安になる程だった。
中也「じゃあ手前は其処の影から狙え」
中也「俺はもう前線に出る」
太宰「…了解」
中也「…スゥッ」
中也「聞こえてるか!」
敵「!?」
中也「…..」
中也『居るな』
中也「俺はポートマフィアの幹部だ」
中也「今夜手前らの組織を潰す」
中也「覚悟しておけ!」
敵「お前一人で何が出来る!」
敵「うちの組織は200人以上の人員が居るんだぞ!」
敵「殺せ!」
太宰『今だ』
・・・
・・・
太宰『…あれ』
太宰『撃てない』
太宰『手が震えて力が入らない』
太宰『何故だ』
太宰『撃たないと作戦が狂う』
太宰『撃たないと…!』
中也『何してんだ彼奴』
バンッバンッバンッ
中也「チッ」
中也「重力操作」
敵「!?」
敵「銃弾が一つも当たっていない!?」
敵「馬鹿なッ!?」
中也「俺はな重力を操れんだ」
中也「だから俺には銃弾も効かねぇ」
中也「お返しだッ!」
バチュンッバチュンッ
敵「う”ぁ”ッ」
敵「ぐ”ッ」
次々に敵が倒れていった。
気づけば残りは長と幹部のみになっていた
幹1「君本当に一人できたのかい?」
中也『太宰が動けない以上一人で来た演技を続けるしかねぇな』
中也「あぁ」
幹1「嘘ついてるよね?」
中也「はぁ?」
幹1「僕は気配を感じるのが得意でねぇ」
幹1「一人仲間が居るのも把握済みだ」
中也「…..」
中也『流石幹部、か』
幹1「他の幹部達にはもう伝えてある」
幹1「君のお仲間大丈夫?笑」
中也「チッ」
中也『何してんだ彼奴ッ』
中也「手前は俺の相手してくれんの?」
幹1「勿論」
中也「腕が鳴るなぁ!」
太宰『如何しよう』
太宰『作戦が狂った』
太宰『私のせいだ』
太宰『考えろ』
太宰『他の作戦を』
幹2「よぉ」
太宰「ッ」
幹2「そんなに構えるなって!」
幹2「大丈夫だ」
幹2「殺すだけだから」
太宰『如何する如何する』
太宰『矢張り殺すしか…』
カチャ
幹2「おぉ良いね!」
幹2「戦う気かい?」
幹2「撃ってみなよ」
太宰「ッ」
カタカタカタッ
幹2「君、人殺すの怖いんでしょ?」
太宰「!」
太宰「そん、なことッ」
幹2「じゃあ撃ってみなよ」
太宰「…ッ」
太宰『人を殺すのを恐れているのか?』
太宰『此の私が?』
太宰『あり得ない』
太宰『昔の自分は息をする様に人を殺し続けていたのに』
太宰『撃たないと』
太宰『又迷惑を掛ける』
太宰「フゥッフゥッ」
幹2「…やっぱり怖いんじゃないか笑」
幹2「良いね、人間らしくて」
幹2「僕は好きだよ」
幹2「でも僕は立場上君を殺さなくちゃいけないんだ、すまないね」
幹2「しかも拷問して情報を聞いてから」
幹2「僕は拷問が好きでは無いんだけどしょうがない」
幹2「君もポートマフィアだから理解してくれるよね?」
太宰「…中也は?」
幹2「中也?」
幹2「あぁ!あの男の子か!」
幹2「違う幹部と戦ってると思うよ」
太宰「ッ」
幹2「早く終わらせたいし拷問始めるね」
太宰「私に拷問は効かないよ」
幹2「効かないの?」
幹2「…って事は訓練受けてるんだよね?」
幹2「もしかして偉い立場の人?」
太宰「…今は違う」
幹2「君名前は?」
太宰「…太宰治」
幹2「太宰治って最少年幹部の!?」
幹2「君凄く有名人だよね!」
幹2「どの組織も君を恐れない者は居ないよ」
幹2「でも此れが幹部かぁ」
幹2「弱いね笑」
幹2「出来損ないじゃん笑」
幹2「あの子も可哀想にね」
幹2「迷惑だろうに」
太宰『矢張りそうなのだろうか…』
幹2「君は出来損ないの屑で組織の足手纏いなんだよ!笑」
幹2「少しは役に立ちなよ?笑」
幹2「立てないか!」
幹2「何も出来ないもんね笑」
太宰「…..」
幹2「だからさ、」
幹2「少しは役に立ってよッ!」
幹2「僕達の為に笑」
そう言うと懐からナイフを取り出し、思いっ切りナイフを私の肩に貫通させた。
貫通したナイフは背後にあった木に刺さった。私は宙吊り状態になった。
グサッ
太宰「あ”ッ」
貫通した瞬間、宙吊りの状態で急所の横を刺された。急所に近い為、血が大量に出て貧血寸前だった。
太宰『急所の横を刺されたッ』
太宰『痛い』
太宰『息が出来ないッ』
幹2「君幹部だからさ有力な情報沢山持ってるよね?」
幹2「いやぁ運が良いなぁ!」
幹2「先ずはポートマフィアの金庫室の暗証番号を教えてよ」
太宰「ヒュッい”、やだ」
幹2「あんまり手荒な事はしたく無いんだけどなッ!」
グサッボタッ
太宰「ぐ”ッ」
幹2「僕の質問に全部答えてくれたら楽に死ねるんだよ?」
幹2「少しは役に立ってから死のうよ」
幹2「役立たずさん笑」
太宰「ッ”」
幹2「ほら答えてよ」
太宰「こた”え、ない”」
幹2「…少しは痛い目合わないとわかんないのかな?」
グサッグサッボタッグサッグサッ
太宰「あ”ぁ”ぁ”ぁぁッ!」
太宰『痛い』
太宰『痛い』
太宰『苦しい』
太宰『助けてッ』
太宰『助けてッ』
_中也ッ
どうでしたか?
今回も4000文字以上書きました!w
今日で2023年が終わりますね…!
みなさんにとってどんな一年でしたか?
私は色々変化が起きる一年でした
何か一年が早く感じましたw
お正月楽しみだなぁ~
神社巡りにお餅にお年玉(((殴
同時に冬休みももうすぐで終わるぅ…
ずっと休みがいい
みなさんの抱負をコメントに書いてくれると嬉しいですw(唯気になるだけの人)
因みに私の抱負は「勉強を頑張る」です!
みなさんにとって
良い一年になります様に!
次回は❤️1000で投稿します!
後、関係者になって下さった皆様
本当にありがとうございました!
では、またね~!
良いお年を!
コメント
20件
今回も最高だったよ! 私は色々な人と仲良くなれて、楽しい一年だったな〜! 抱負は受験合格して新しい日々を楽しむ!────だねwww 来年も宜しくね雲ちゃん! 良いお年を!(人*´∀`)。*゚+
雲様の後輩になれて幸せな一年でしたね
うわあああああん(最高う