テラーノベル
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碧君は、本当にお母さんみたいにうるさいんだから。
「あ~! やっぱり碧君も2人の結婚のこと知ってたんじゃない? もし知ってたとしたら、私にだけ隠してるなんてひどいよ~」
「いや、俺も知らなかったよ。でもさ、高校時代の仲間が結婚したんだから、色々詮索するのは止めて素直に喜んであげようよ。絵麻も嬉しいだろ?」
素直にって……
嬉しいわけないじゃない。
私はずっとモヤモヤして気持ちが落ち着かないんだから。
「絵麻ちゃん、ごめんね。あの時は正直、まだ何も決まってなかったの。ただ、色々あって、急に話が進んで……」
「急に色々って、そんなことってあるの? やっぱり何か変だよ~」
「……」
黙ってしまうのズルいよ。
「ねえ、琴音ちゃん」
「えっ」
「私が高校時代からずっと鳳条君推しだったこと知ってるよね? 一緒にマネージャーしてたんだから知らないわけないよね?」
「あっ、うん……」
「なのに、急に鳳条君と結婚とかって言われたら戸惑うよ」
私のことをバカにしてたの?
本当は2人は付き合ってて、ずっと私のこと笑ってた?
「絵麻、もう止めろよ。琴音が困ってるだろ」
「碧君は黙ってて。まさか私が本気でお祝いしたいと思って呼んだと思ってるの? 違うよ。だって、仲間が好きだって言ってる男子を奪ったりする? 普通はしないよね? そういうことは嫌な女がすることだよ」
きっと、今の私の顔は怖いと思う。
だけど、優しい顔なんてできないから。
「……もちろん絵麻ちゃんの気持ちはわかってたよ。でも、事情もあって、急遽決まったのは本当のことなの。絵麻ちゃんのことを考える時間も余裕もなくて」
「高校時代から琴音ちゃんって、鳳条君や碧君といっつも仲良くしてて、2人から特別扱いされてるって思ってたの? 絵麻ちゃんより私の方がモテるのよって?」
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