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ナギサノサナギ
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夏休み。
二人は家で過ごす時間が増えた。
宿題をしたり、ゲームをしたり、映画を見たり。
そんなある日の夜。
マナがソファで眠ってしまった。
ライはそっとテレビを消す。
「マナ、風邪ひくよ」
「……ん」
「起きて」
「あとちょっと……」
眠そうなマナを見て、ライは笑った。
「しょうがないな」
ブランケットをかける。
そのとき。
マナが寝ぼけながらライの袖を掴んだ。
「……行かんといて」
「……」
ライの胸が大きく鳴った。
「……いるよ」
そう答えると、マナは安心したように眠り続けた。
ライはその場に座ったまま、しばらくマナを見ていた。
そして思う。
自分は、この人のそばにいたい。
兄弟だからではなく。
マナだから。
***
翌日。
学校で星導にそのことを話すと、星導は少し笑った。
「まだ悩んでる?」
「うん」
「でも、前より自分の気持ちは分かってきたんじゃない?」
「……うん」
「なら、あとはマナの気持ちじゃない?」
「それが分からない」
「聞いてみるしかないんじゃない?」
「怖いよ」
「そりゃそうだ」
星導は笑う。
「でも、相手の気持ちを勝手に決めつけるのも違うやろ」
ライは黙って考えた。
確かにそうだった。
マナがどう思っているのか、自分は何も知らない。
「……話してみる」
「うん」
「でも、まだ少しだけ時間が欲しい」
「それでいいと思う」
星導はそう言った。
その日の帰り道。
ライはマナと並んで歩きながら、ふと口を開く。
「マナ」
「ん?」
「俺、マナと家族になれてよかった」
マナは少し驚いたあと、笑った。
「俺も」
「……それだけ?」
「何が?」
「いや、なんでもない」
マナは笑いながら言った。
「これからもずっと一緒やで」
その言葉が、ライの背中を押した。
コメント
1件
しろまるさん、第6話読みました〜!😭💕 夜のソファでマナが「行かんといて」って袖掴むシーン、やばすぎません!?その一言でライの心臓ドキッてなるの、こっちまで伝わってきたよ…「兄弟だからじゃなくて、マナだから」って気づく瞬間、すごくエモかったです✨ 星導くんの後押しもあって、一歩踏み出そうとしてるライを応援したくなりました! 続きが気になりすぎる…次回も楽しみにしてます🌸