三章
始業式から約半年がたった。
最初の頃は気を遣いつつ喋っていたものの今じゃ友達、いや親友くらいの軽さで喋っている。
そして、鬱島大、捏島孝行、桃瀬豚平、天乃呂戊太、と仲良くなった。
この四人+俺でさるを貶し追いかけられたりするのが俺らの日常。
その日常が堪らなく楽しくて、幸せだった。
「だか、そんな楽しい日常の終わりは非常にも来るもの。」
いつもと同じように五人で登校する。
教室に着くといつもいる人影がなかった。
今日は少し早めに来たし、まだみんなが来ていなくてもおかしくは無い時間だったので不思議には思わなかった。
異変を感じたのは朝の会が始まる五分前くらい。
普段なら先生もみんなもとっくに来ていて誰かと喋っている頃なのに俺ら以外誰一人来ないのだ。
流石におかしいと思ったので豚平と呂戊太が先生を迎えに職員室に行った。
豚平達が行ってから一分ぐらいすぎた頃いつもなら鳴らない時間にチャイムがなった。
暗転。
視界が明るくなると俺達は校門にいた。
何故かもう辺りは真っ暗で少し冷え込んできていた。
体に悪寒が走る。
すると、横には職員室に行っていた豚平がいた。 だが、呂戊太の姿が見られなかったので、同伴していた豚平に聞こうと思うと
、豚平の手には猿の銅像が握られていた。
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