テラーノベル
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私立アンプタック学園の最寄り駅前にあるファストフード店。夕方の店内は学生たちで混み合っていたが、窓際の6人掛けの席だけは、他とは一線を画す独特の空気が漂っていた。
まぜ太「おいぷり! 俺のポテト勝手に食うなや! それLサイズだけど俺の取り分計算して頼んだやつ!」
まぜ太がトレイを死守するように身を乗り出す
ぷりっつ「固いこと言うなや、まぜ太。ポテトなんてな、トレイに広げた瞬間から全人類の共有財産(シェアハピ)になるシステムやねん。なぁ、あっきぃ?」
ぷりっつがニシシと笑いながら、今度はあっきぃのポテトへ手を伸ばす。
あっきぃ「あー! ぷりっつ先輩ズルい! 僕は今、このポテトの長さを利用してゲームの次のステージの安全距離を測ってたのに!」
あっきぃは画面に目を落としたまま、手探りでぷりっつの手をパシッと叩いた。相変わらずの賑やかさだ。
あっと「……おい。お前ら、外食の場でもそのボリュームか。店内の環境音のデシベルを考えろ。周囲の視線が痛い」
一番奥の席で、ドリンクのストローを咥えたまま冷淡な瞳を向けるのはあっとだ。彼は相変わらず一匹狼のクールさを崩さないが、そう言いながらも自分のナゲットをけちゃのトレイに半分分けてあげていた。
けちゃ「あっと先輩、ナゲットありがとう〜! もぐもぐ……やっぱりマックの放課後は最高だね!」
けちゃが元気いっぱいに頬を膨らませて笑う。
そんな5人の狂騒曲の真ん中。ちぐさは、お目当ての期間限定『ピスタチオシェイク』のカップを両手で大事そうに包むように持ち、ストローから静かに口を離した。
ちぐさ「……うるさい。ポテトの共有財産化とか、法律的にも熱力学的にも意味不明」
ちぐさは低い、けれど鈴が鳴るような澄んだ声でボソリと呟いた。フードを少し浅めにかぶった頭をコテンと傾げ、眠たげな切れ長の瞳でぷりっつをジロリと睨みつける。
ちぐさ「……大体、ポテトの塩分は血圧を上昇させる。これ以上騒ぐと脳の血管が千切れるよ、ぷりっつ先輩」
真顔で恐ろしい医学的(?)な脅しをかけるちぐさ。表情はどこまでも冷静でクールだ。……しかし、シェイクを飲むたびに、リスのように頬がキュッとすぼまる仕草や、冷たいシェイクに頭がキーンとしたのか「……う」と眉をひそめて小さく頭を押さえる姿が、どうしようもなく小動物めいていて可愛い。
あきまぜぷり「「「(かわよ……!!!)」」」
あっきぃ、まぜ太、ぷりっつの3人が、再び心の中で全く同じツッコミを入れた。本人は極めて知的な忠告をしているつもりなのが、その見た目の愛くるしさで完全に相殺され、クラスの癒やし役としてのポテンシャルを遺憾なく発揮している。
けちゃ「ちぐ、頭キーンってなったの? ほら、お水飲む?」
けちゃがすかさず紙コップを差し出す。
ちぐさはふいっと顔を背け、耳たぶを少し赤くしながら冷淡に言った。
「……いらない。体温調節は自己管理の範疇。けちゃは自分のポテトの水分補給だけ心配してればいい」
コメント
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第4話めっちゃ面白かった!「ピスタチオシェイク」で頭キーンってなるちぐさの小動物感、たまらんわ。クールぶってるのにシェイク飲むたびに頬がすぼまる仕草とか「……う」ってなるのも可愛すぎ。あっきぃ達が心の中で「かわよ」って叫ぶの、気持ち分かりすぎて笑った。あっとの塩対応っぷりと、こっそりナゲット分けてるギャップもいいね。この5人の空気感、めっちゃ好き!次も楽しみにしてる🔥