テラーノベル
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ぷりっつ「ツンデレめ。ほんまお前は見てて飽きへんなぁ」
ぷりっつがニヤニヤしながら、ちぐさの前に自分のポテトの箱を差し出した。
ぷりっつ「ほら、そんな冷静沈着チグサ先生に、俺から一本一本厳選した『一番カリカリのポテト』を献上したるわ。食うてみ?」
ちぐさは差し出されたポテトを一瞥し、フンと鼻を鳴らした。
ちぐさ「……カリカリのポテトは、アクリルアミドの含有量が高まる可能性がある。不健康」
ぷりっつ「……」
ちぐさ「……でも、ぷりっつがそこまで僕に食べてほしいなら、無駄にするのは倫理に反するから、貰ってあげる」
そう言うと、ちぐさは萌え袖の手でぷりっつの指先からポテトを直に、ぱくり、とくわえ取った。ハムスターがエサを引っ込むような、一瞬の素早い動き。
ぷりっつ「ごふっ……!」
ぷりっつが胸を押さえて座席に沈み込んだ。
ぷりっつ「あかん、今のは不意打ちや……。カリカリのポテトより俺の心臓のほうがアクリルアミドで爆発しそうやわ……」
まぜ太「意味不明なこと言ってんじゃねぇよ!」
まぜ太がすかさずツッコミを入れる。
ちぐさはポテトをもぐもぐと咀嚼しながら、何が面白いのか分からない、といった風に首にかけていたヘッドホンを耳に当て直した。
ちぐさ「……あっと。これ、さっきの多重積分の続き」
ちぐさはカバンから、小さく千切ったルーズリーフを取り出し、あっとのノートの隙間にスッと挟んだ。
ちぐさ「君のノート、3枚目の計算式にまだ初歩的なマイナスの付け忘れがある。そこ直さないと、明日の小テストで赤点だよ」
あっとが慌てて確認すると、まさにちぐさの指摘通りの場所に消し忘れたミスがあった。
あっと「……チッ、マジかよ。お前、いつの間に見てたんだよ」
あっとが少し気まずそうに、でも嬉しそうに口元を緩める。
ちぐさ「……視界に入っただけ。データの不備は見ていて不快だから」
ちぐさは淡々と返し、残りのシェイクをズズズ……と音を立てて飲み干した。言葉も態度も、どこまでもクールで冷静。けれど、彼はその抜群の頭脳と、誰よりも深い観察眼で、この騒がしい5人の「弱点」や「がんばり」をずっと見守り、こうしてさりげなく手を差し伸べているのだ。
けちゃ「ちぐ、明日の小テスト終わったら、またみんなでここ来ようね!」
けちゃが満面の笑みで提案する。
まぜ太「おう! 次は俺が一番美味いハンバーガー奢ったるわ!」
まぜ太も胸を叩く
あっきぃ「ゲームの通信プレイも、ちぐちゃんが横で解説してくれたら勝てる気がする!」
あっきぃも目を輝かせた。
ちぐさは空になったカップをトレイに置き、席を立ち上がりながら、ぶっきらぼうに言い放った。
ちぐさ「……断る。僕のスケジュールは明日も過密。……でも、全員が明日の小テストで平均点以上を取れたら、データ収集の延長として、10分だけ付き合ってあげてもいい」
そう言って先にゴミ箱へと歩き出すちぐさの、パーカーのフードから覗く両耳が、夕日よりも真っ赤に染まっているのを、5人は絶対に見逃さなかった。
ぷりっつ「よっしゃ、明日はガチで勉強したるわ!」
ぷりっつが叫ぶ。
けちゃ「ツンデレちぐの合格点、絶対勝ち取ろうね!」
けちゃが元気いっぱいに拳を掲げた。
コメント
1件
ちぐさのツンデレっぷりが炸裂してて最高だったわ!「カリカリのポテトは不健康」とか言いながら直に食べるし、最後の夕日で耳が真っ赤になってるところとか、もう完全にツンデレの教科書通りだよな。それに何気にあっとのノートのミスを指摘してるあたり、マジでみんなのこと見てんだなって思った。この5人の空気感、すごく好き。次回の小テスト後が楽しみすぎる🔥