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くじらくも
中川李枝子
一
四時間目のことです。一の二の子供たちが、運動場で体育の勉強をしていました。
「一、二、三、四。」
先生に合わせて、元気に体操をしていました。
そのとき、空に、大きなくじらが あらわれました。
真っ白で、大きなくじらです。
くじらは、青い青い空を、ゆうゆうと泳いでいきました。
「あ、くじらだ。」
一人が見つけると、みんなが空を見上げました。
「おーい。」
みんなで、手を振りました。
くじらも、うれしそうに、白い潮を、どっと 吹き上げました。
一段落 終わり
霜月リラ@瑠璃ノ月第4夜
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引退時。くわしくは作品へ
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コメント
1件
わあ、素敵なお話ですね!一の二の子どもたちが体操の最中に空に現れたくじら…真っ白で大きな存在が青空を泳ぐ姿が、一瞬で情景として浮かびました。子どもたちが「おーい」と手を振るシーンがとても可愛らしくて、くじらが嬉しそうに潮を吹き返すところで思わずこちらの頬も緩みました。短いエピソードの中に、のびやかな世界がぎゅっと詰まっている感じがして、読後感がとても清々しいです。