こんにちは!!
2話まで読んでくれてありがとうございます。
さてさて第3話どーぞ✨✨
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【風呂、あっち。風邪ひく前に入っとけ。】
〖……あの、…〗
【なんや?】
〖…ほんとに、ここに…いていいんですか、〗
その質問を聞いて男の人は目を細めた。
その視線にびっくりしてしまって
下を向いてしまった。
拾われてからまるで現実じゃないみたいだ
実は夢なんじゃないかと
もう死んでいるんではないかとずっと考える。
でもこれは現実だ。
本当に拾われてここまでして
貰っていいのだろうか
【……嫌なんか?】
〖ち、違っ……でも、俺、なんも……返せるもんとか、ないし…〗
沈黙。
その時、男の人が笑った
【ガキ、マジメやなぁ……拾うたんは俺や。】
【文句あるなら俺に言え。…まぁしばらくは居とけ、外の方がよっぽど危ないからなぁ】
そう言って、背を向けた。
僕は小さく
〖ありがとうございます。〗 と呟いた、
その声が届いたかも分からないまま男の人は
窓の外を見ていた。
──その横顔はとても綺麗でした
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雨はもう止んでいた。
街の灯りがガラスに映って、ゆらゆらと揺れる
僕は軽く服を脱いでお風呂場に足をつける。
暖かくて、熱気の立ち込める浴槽。
ふとお風呂場にある鏡を見ると、
目を逸らしたくなった
──痣。
腕にも、肩にも、背中にも、
古い傷の痕がいくつもあって、どこか
” 自分じゃない身体”みたいに見えた。
湯に足を入れると、じんわりと熱が皮膚にしみてくる。
じっと浸かっていると、少しずつ指先の震えが収まっていた、
(……ほんとに助けて貰ったんだ)
まだ信じきれてない_
けれど、あの人の声や手の力を思い出すと、
不思議と怖くなった。
湯船に肩まで沈んで、天井を見上げる。
〖……あったかい…〗
小さく漏らしたその言葉が、
蒸気の中に溶けて行った。
その時──
コン、コン、とドアを叩く音が聞こえた。
【おい、ガキ。溺れてへんか?】
声が聞こえ、ビクッと肩をあげてしまった。
〖あっ、だ、大丈夫です…!〗
【そか、タオルもう1枚置いといたるけん。】
ドアの向こうから聞こえる声はいつもの低さよりも少し、、柔らかかった。
陸は胸の奥がじんわりと熱くなるのを感じた。
〖…ありがとうございます…〗
【礼なんかいらんわ。──風呂ん中で寝んなよ?】
冗談っぽく言って、足音が遠ざかっている。
(……変な人、だな)
怖いのに、優しくて、
冷たいようで、ちゃんと気にしてくれる。
何が本心で、どこまで気まぐれなのか分からない。
──
湯の中で指先を握って、開いて。
そのたびに、少しずつ身体が 生きていると
“実感できる気がした”
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はい!!第3話しゅーりょーです!
ありがとうございます🙏🏻
多分夕方頃に続き出すので、!
待っててくれると!!嬉しいです✨✨
案外小説書くのタノシイ、、、
コメント
2件
あー!だんだん甘くなってくタイプめちゃんこすき…(*>ω<*)♡関西弁がいい感じに溶け込んでて神です😇✨💕