フレチハ死ネタです
苦手な方はお戻りください。
2人は付き合ってて、
2人とも20歳同じ大学生
あるよには結成されていない設定
それではどうぞ
俺はフレント、大学2年生だ。
今は同棲してる
高二から付き合ってる彼女と
まぁ彼女って言っても男なんだけど
大学に上がるタイミングでせっかくだから
同棲を始めた。
俺はバイトをしてる。チハヤはしてない。
その代わり家の事は全てチハヤ担当だ
これに対して俺もチハヤも不満はなかった
何気ない代わり映えのないそんな日常。
他の人から見たらつまらなく映るかもしれない
ただ俺には十分すぎた
チハヤの事が好きだったから。
チハヤの口癖は
『諦めない限り道はある。』
『夢は叶えるためにある。』
『きっといつか報われる。』
そして
『フレントはフレントのままでいて』
俺には俺のままでいてというチハヤの願いは
正直分からなかった。
俺はいつでも自分に素直に生きてる
じゃないと親を振り切って
チハヤと同棲なんてしてない。
あいつの夢は物書きとして有名になる事
ただあいつは昔から家で全て否定されて
したいことも出来なかった。
チハヤは親に「出来損ない」「失敗作」
なんてよく言われていた。
そんなチハヤを見ていると「俺が守らないと」
そう思った。だから同棲を始めた
あいつを親から離すために
俺にとって、いや俺らにとって性別なんて
壁にはならなかった。
朝起きて、チハヤが作ってくれた朝飯を食って
用意をして、大学に行く。
チハヤと講義を受けて
俺はバイト、チハヤは家に帰り 沢山小説を書いた。
チハヤの書いた小説はたしかに面白いが
どこに行っても、評価されなかった
それでもチハヤは
『諦めない限り道はある。』
『夢は叶えるためにある。』
『きっといつか報われる。』
と言って書き続けた
俺にはその言葉が前向きなものなのか
自分に言い聞かせてるものなのか、
それすらわからなかった。
いつもいつも、変わらない日々を
繰り返し繰り返し生きる
不満も不安もなかった
幸せだったから。
ある日チハヤの耳が壊れた
医者曰く突発性の難聴らしい
原因はストレスや睡眠不足なんだそう
チハヤは
「最近波が来てて全然寝ずに書いてたから
疲れが溜まってたんだね」
と少し照れくさそうに笑った。
俺はチハヤに、ゆっくり話した
「大丈夫。きっといつか成功する」
「それまで俺が隣で応援するから」
「そして成功したら俺と結婚しよう」
と少し在り来りなプロポーズだったが
チハヤは
「じゃあなるべく早く成功しないとね」
「じゃないとおじいさんになっちゃう!」
そんなことを言われた俺は思わず
笑みがこぼれた
照れ、喜び、恥ずかしさ
色んな感情が混ざったんだと思う
チハヤが難聴になってからも
いつもの日々に変わった事はなかった
いつものようにチハヤが作った朝飯を食って
大学に行き、バイトを終え、帰る。
そんな日々を繰り返してる。
チハヤの目の下に隈が増えていた。
俺は紙にペンを無心で走らせる
そんなチハヤの背に手を置き
「あんまり無理しないでね。」
「チハヤが元気じゃないと俺不安だから。」
「焦らなくても俺はずっとチハヤの傍にいるから」
優しく呟いた そうしたら
チハヤは少し震えた手で 俺の手を取り直し
「約束だよ。」
「ずっと傍で見ててね。」
と少し目を濡らしながら呟いた
きっと焦りや、苛立ちでいっぱいだった心が
俺の言葉で少し、ほんの少しだけかもしれないけど
気が楽になったんだろう。
彼の涙はそんなものだったんだろう。
その日は2人で寝た。
いつもより近くで2人を感じながら。
離れないように固く手を繋ぎ。
大学3年生も終わりに差し掛かったある日
いつものように朝飯を食べ家を出ようとしたら
チハヤは
「俺、今日休む。今じゃないとダメだ」
とつぶやき俺の方を向き優しく
「行ってらっしゃい。」
「フレントはフレントのままでいてね。」
と囁いた
俺は「行ってきます。」
と一言こぼし大学に歩き始めた。
俺は大学に足を進めながら
頭の中ではチハヤの
「フレントはフレントのままでいてね。」
なんて言葉を反芻していた。
いつものように大学につき
バイトを終えた
チハヤからメッセージが来てたことに気づいた
そこには
「帰りにアイス買ってきて欲しいな」
というメッセージだった
もう3月だ
こんな時期にアイス?と思ったがチハヤの事だ
急に食べたくなったんだろう。
そう思い、どこか心の奥底にあった
不安は押し殺した。
アイスを買い、帰路に着く
なにか嫌な空気が辺りに立ち込めた
別に曇ってるわけでも
霧がかかってる訳でもない
ただなにか不穏な空気を俺は感じ取った
でも深く考えても無駄だ。
そう思い帰宅を急いだ。
今日は一日中チハヤに会えなくて
寂しかったのだ。
疲れた体で歩き家に着く。
俺はアパートの、建付けの悪い扉を開けた。
いつもならチハヤが「おかえり!」
と出迎えてくれるが、今日は来なかった
まぁチハヤの事だ
また集中して書いているんだろう。
リビングに足を進めた
なぜか足が重かった
なにかを否定するように
俺の足は動かなかった。
リビングの奥にチハヤが見えた
机に突っ伏して寝ていた
寝落ちしていたんだろう
俺はアイス頼んだくせに寝るなよ
と思いながらチハヤの元へ
毛布を持って近づいた。
気づいた。
俺は馬鹿だった。
心のどこかで違和感に気づいてたはずだ。
チハヤは死んでいた。
チハヤの額に手を触れた
ほんのりと冷たい。
その時俺は分かった。
分かってしまった。
もう助からない。
俺は何も思わなかった
否
思えなかった。
俺の機能は全て停止した。
何も考えれない。考えたくない。
何も感じない。感じたくない。
死を信じない。信じたくなかった。
チハヤの傍には カモミールの紅茶と
「拝啓、親愛なるフレントへ。」
と書かれただけの
白紙の紙が置いてあった
白紙の紙の表には遺書と書いてあった。
きっと死ぬ最期にもチハヤは書けなかった
なんて皮肉な話だ。
そしてカモミールの花言葉
俺は知ってる。
それは
「ごめんなさい。」
チハヤは俺との生活に疲れたのかもしれない
成果のでない日々に疲れたのかもしれない
俺には何一つ分からなかった。
教えてくれなかった。
俺はチハヤを分かった気になっていただけだ。
そしてきっと朝には死ぬつもりだったんだろう
だから「フレントはフレントのままでいてね」
なんて言ったんだろう。
チハヤが死んでも俺にはいつも通り過ごして欲しかったんだろう。
だけど俺にはその言葉は守れないだろう。
長年一緒にいると口癖も移るものだ
俺のつい最近までの口癖は
『諦めない限り道はある。』
『夢は叶えるためにある。』
『きっといつか報われる。』
だ。
最後にこれが、
俺が小説家を目指した理由だ。
読んでいただきありがとうございます。
こちらの作品は
カンザキイオリ様の
『進化劇』
を参考に書かせて頂きました。
参考程度なのでこちらの曲と全くおなじという
訳では無いですが
近い部分もあると思いますので
ぜひお聞きください。
最後に
彼らの夢はきっと叶ったのでしょう。
コメント
4件
悲しいけど感動する、、!! 最高っす、、
うわっ…泣かせに来てます? 神小説ありがとうございます!