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すくみ捏造

11 - すくみ-ワンポイントほしいね

♥

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2024年08月14日

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「なぁ!俺も髪おしゃれにしたい!」


「「…は?」」


いつもの夕暮れのことだった。

突然、なんの脈絡も無しに、遊征が声を上げた。

「…遊征だって、軽くセットしとるんやろ?おしゃれやないんか?」

「そうそう、てかオレらそんなにおしゃれじゃないし。

オレは仕事のために軽くセットしてるけど、魁星は雑にまとめただけで全然おしゃれではないし。」

「なんか、自分で言うんやったらええけど、人にそれ言われんの嫌やなぁ。」

「んはっ!ごめんて。」


「…いや、そうじゃなくて!

かいは朱いメッシュ入ってるし、ネスは羽のエクステつけてんじゃん!」

「「…あー」」

「おれだって何かワンポイントほしい!」

「おーん…」

「ほな、今度エクステ買いに行くか?今どきそういう店あるみたいやし。それか遊征の長さだったら染めるとかでもありか…」

「そうだな…」


そう話していると、突然、遊征の横に式神が現れた。

「ぅおっ!?」

「あ、任務?」

遊征がそう問えば、式神は遊征の頭に紙をばしっ、と貼り付けた。

「ぃ゛った!?もう〜もうちょい優しくしてくれてもいいじゃんか…」

そう言いながら紙を開いた瞬間、顔色が変わった。

「わり!行ってくる!」

「お、1人で大丈夫そ?」

「うん!すぐ戻る!」

そう言って、彼は走っていった。

それを見届け、隣の彼に話しかける。

「ネス?さっきから黙って、どうしたと?」

「…いや、あのさ、──────」
















「ただいまー!」

「おぅ、おかえり。」

「おかえりー」


戻ってきた彼の髪を見て、納得する。

「あぁ…なるほどな。」

「でしょ?」

「えっ!?何?なんか付いてる?」

「…遊征、風呂入ってきな。」

「?分かった!」


「…確かに、呪いと戦ってあんなどす黒いの付けるやつは、おしゃれしすぎない方がいいわ。」

「ま、魁星はもうちょい髪に気使ってもいいけどね。」

「えっ」

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