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キャラ設定(知らない人用)
霧斗
・感情めちゃ重い
・詩音が関わると精神不安定
・攻め(たまに受け)
詩音
・感情重め(霧斗より軽い)
・霧斗の精神安定剤
・受け(たまに攻め)
⚠️アテンション⚠️
・霧詩
・不穏
・別れ話
最初から別れ話でごめんなさい🙇♀️
それでは、どぞ‼️
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「…霧斗」
『ん、どしたの』
柔らかい声、穏やかな表情、おれだけを見つめる、優しげな焦げ茶色の目。
今俺が言おうとしている言葉を言ったら、これが全部崩れるんだろうな。
「おれ、おれさ」
『うん、ゆっくりでいいよ』
この優しさ、俺は釣り合わない。
俺があなたに釣り合わないから、別れたい。
優しく居られない。
これ、言わなきゃ。
“霧斗が重いから”じゃなくて、俺が悪いって、しっかり言わなきゃ。
「…別れたい」
「霧斗と」
『……え』
ああ言っちゃった。
霧斗の顔が見れない、見たら俺も壊れてしまうような気がしたから
「霧斗のこと、受け止められる気がしない」
霧斗からの反応がない
絶望してるのかな、俺のせいで
受け止めることができない俺のせいで、悲しんでいる
顔は見ていないけれど、冷たくて静かな空気が、俺に痛いほど伝えてきた
『…重いって、思ったの? 』
『俺のこと』
掠れ声
その言葉にびっくりして、俺は顔を上げる。
霧斗は目を見開いて、涙が出そうになっていた
「ぇ、ちがっ」
『…んーん、大丈夫。』
『大丈夫だよ、詩音。』
俺を落ち着かせようとしているのだろうけれど、俺にはそう聞こえなかった。
霧斗は、自分自身に言い聞かせているように聞こえた
おだやかで、優しい声
でも、いつもとは違う声
全てを諦めたような、そんな声
『詩音が正しい。』
『俺ずっっと不安でさ、詩音が今何してるかとか、詩音が今日あったことを楽しそうに話しているとき、他の人の名前が出るだけでも不安になって。』
俺が離そうとすると、遮るようにどんどん話していく彼は、さっきも言ったように、彼は彼自身を落ち着かせようとしている
そう感じた
『でも俺、離れたくなかったから。』
『心配だから、好きだから……こんな言い訳を嫉妬して、詩音に迷惑かける度にずっと言ってきて。』
『詩音の気持ち、考え切れてなかったね俺。』
俺が別れを切り出した
俺自身が別れを切り出したのに、霧斗の言葉が、俺の胸にチクチク刺さる
「ちが、ちがうよ…っ」
「霧斗はっ__」
『もういいの』
俺の頭の中には、その言葉が響き渡った
『もういいんだよ詩音。』
『我慢しなくていいの、俺の相手、疲れたでしょ。』
疲れてないよ
まだ好きだよ
でもこれ以上一緒にいると、俺が壊れる気がしたから
まだ、一緒にいたいよ
言いたい、言いたいのに、喉につっかかって
『…いいよ、別れよう。』
深呼吸したあと、彼はそう言った
焦点があっていない、虚ろな目で
『じゃあおれ、先帰るね。』
「ぁ…」
逃げるように去っていく彼の背中を、俺は見ていることしか出来なかった
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いつかハピエンでもバトエンでもいいから書きたいな…🤔
今回文の書き方も意識しました‼️
どういう意識をしたか分かりますかね!?
答えは次のお話で!!またね!!👋