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降谷side


「「「せーの」」」

「まじか!」

「セリ、凄いな!」

「ふふん」


今日は全国模試の結果が帰ってきていた。セリは全国1位。俺は5位。ヒロは13位。俺とヒロは筑附を目指していた。


「やっぱりセリも筑附か?」

「ううん。私、親から行けって言われてる所があるから」

「そうなのか」

「うん」

「ちなみにどこ?」

「…呪術高等専門学校」

「高専?」

「何処だそこ?」

「聞いたことないよ」

「うーん、まあ、兎に角、高校で別れちゃうね」

「でも絶対遊ぼうな」

「うん、ありがとう」

「その高専のことは調べてあるのか?」

「うん。一応推薦って言うていだから。ちなみに寮生活だよ」

「まじか」

「2人に会えなくなるのは寂しいな」

「連絡は絶対絶やさないから」

「ふふ、ありがとう」




無事合格を果たした俺達は卒業式を迎えていた。


「卒業おめでとう2人とも」

「セリもな」

「セリもゼロもおめでとう」

「ふふっ」

「どうしたの?」

「いや、2人とも告白ラッシュが凄かったから」

「それはセリもだろ」

「まーねー」


俺達3人は集まるまで時間がかかった。なんせ3人とも呼び出しが絶えなかったから。ま、セリはダントツだったけど。


「誰かOKしたのか?」

「するわけないでしょ。そういうゼロは?」

「するわけないだろ」

「へえ…好きな人いるんだ?」

「…」

「え、がち?いいじゃん!!あ!ヒロは?1人くらいOKした?」

「し、してないよ!?」

「ふえー、ヒロも好きな人いるのね」

「…まあ」

「いいことじゃーん。だから2人とも第二ボタン死守してたの?w」

「…ああ」

「…まあ」

「ふふ、ウブだなー」

当の本人は全くもって気づいてないが。

「「…セリ」」

「ん?」

「俺の第二ボタン、貰ってくれない?」

「え?」

「俺のも」

「え?私でいいの?2人とも想い人いるんでしょ?」

「セリがいい」

「…分かった。ふふ、ちょっと照れるね」

「「っ、」」

この時のセリの照れ笑いは本当に可愛かった。

「じゃあ、またね」

「うん」

「またね」

こうして俺達は中学を卒業した。

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