不登校の君は_
桃赤
黄青
橙紫
青「あ、そういえばさ。」
桃「ん?」
青「学校に来れてない子知ってる?」
桃「学校に来れてない子..?」
青「そうそう、!
そのすっごい可愛いんだって!」
桃「へぇー、」
青「興味無っ..」
桃「まぁ、女?」
青「いや、 男の子だよ?」
桃「は、まじで?」
青「まじまじ。
なんなら君の隣ね。」
桃「え。」
俺のクラスには今話してた学校に来れてない子がいる。
俺はまだ一度も見た事がない。
クラスや学年の中では可愛い子と噂されている。
俺は少しの興味本位で先生に聞いてみた。
桃「源先生。」
源先生「お、どうした脱糞王子」
桃「その呼び方辞めてくださいよw」
源先生「すまんすまんw
で、どうした?
なにか聞きたいことあったんだろ?」
桃「あぁはい、あの。
俺の隣の席ってその、学校来れてない子な んですか?」
源先生「あぁ、赤瀬のことか。」
赤瀬..珍しいけど綺麗な苗字だな…
源先生「綺麗な苗字だよなー、」
桃「そうですね、中々珍しい苗字ですけど。」
源先生「赤瀬はな、中学の頃下校中に高校生にヤり逃げされたらしいんだ。」
桃「え、中学生に高校生がヤり逃げ..?」
源先生「あぁ、先生から見てもほんとに可愛い顔してるんだよ、赤瀬は。」
桃「相当可愛いんすね..」
俺は本当に可愛いというのに更に興味が湧いた
源先生「高校に入る時も最初はルンルンで、先輩からも先生からもいろんな人から好かれててな。」
源先生「でも中には体目当てで近寄ってくるやつも居たらしいんだ。」
桃「体目当て..」
源先生「結構小柄な子なんだよ、パッと見中学生に見えるんだw」
桃「小柄でよく笑う子なら確かに色んな人から好かれそうっすね。」
源先生「だろー?
赤髪で黒メッシュ入で獣耳としっぽも生えててな、二年三年の女先輩から凄い可愛がられてたなw」
桃「小柄な子好きな先輩多いっすもんねw」
源先生「そうそうw
人気者だったんだけどな、また体育館裏で先輩にヤられたらしいんだ..」
桃「先輩に、ですか..」
源先生「赤瀬自身もみんながみんなそういう先輩じゃないって分かってるんだがな..」
桃「そういう体験してれば頭ではわかってても体はきつくなりますよね..」
源先生「そうなんだよなー..
だから来れる時に来る感じなんだ。」
桃「そうだったんですね。」
プルルルル…
源先生「あ、ちょっと待っててな。」
桃「はい。」
ガチャ
源先生「もしもし。
おぉ、赤瀬。
どうした?」
桃「…」
源先生「そうか、なら少しでもいい、顔見せて帰ってもいいから。
あぁ、待ってるからな。」
ガチャ
桃「あの..」
源先生「あぁ、赤瀬が久しぶりに学校に来ようと思ってるって連絡が来てな。」
桃「そうなんですか..」
源先生「だが、来る時間俺会議でな…」
桃「あの、もし良かったら俺が先生の代わりに会いましょうか?」
源先生「え、いいのか?」
桃「はい、隣の席だしできるだけ仲良くなりたいのと、赤瀬に会いたいなって思って。」
源先生「じゃあよろしく頼む。
赤瀬には俺からも伝えておくから。」
桃「はい、分かりました。」
源先生「赤瀬が来る日は明後日の午前11:30だ。桃の担任には俺から伝えておくな。」
桃「はい、ありがとうございます。」
源先生「じゃあ明後日よろしくな。」
桃「はい、任せてください。」
源先生「あ、赤瀬にプリントとか色々渡してやって欲しいんだ。
みんなに配られてるプリント。」
桃「あ、はい。
分かりました、渡しときます。」
源先生「ありがとな。
じゃあな、」
桃「はい、さよなら。」
これを気に赤瀬俺に慣れてくれねぇかな..
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