テラーノベル
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「わぁ〜、高〜い!!」
「はしゃぎすぎだから、もうちょっと大人しくして!!」
「見て見てれんちゃん!!あそこ!!」
「聞いてないし……」
頂上から見た景色はすごい綺麗だ。この景色、ワンちゃんにも見せたかったな。
「最近、フェンくんと破滅くん仲良いよね」
「えー、確かに!」
「なんかフェンくんと破滅くん、座る時とかいつも隣じゃない?」
「言われてみればそうかも!」
なんで急にれんちゃんは、ワンちゃん達の話するのかな。
「レロくん、あの2人どう思う? 」
「えっと……」
2人をみてると、なんかもやもやするだけ…。
「仲良いよね〜!」
「もしかして、あの2人できてるんじゃ!?」
「えぇ、そんなことないと思う……」
「……」
「れんちゃん……?」
「……本当はボクじゃなくて、フェンくんと来る予定だったんでしょ?」
「……うん」
……すごいなぁ、れんちゃんは。なんでもお見通しなんだね。本当は、ワンちゃんと行きたくて、チケット手に入れるの頑張ったんだけどな。
「はぁ……ずばり!!ヤキモチ妬いてるんでしょ」
「ヤキモチ?」
「だってレロくん、フェンくんのこと大好きだもんねー」
「……」
「このまま、ぼーっと2人のことみてたら、本当に破滅くんにフェンくんの心を奪われちゃったりして……」
「それは困るなぁ」
「なにか行動しなよってことだからね!!」
「ワ〜ンちゃん!!」
「レローゼ……!なんだよ」
「これ、あげる!」
「キーホルダー?」
「僕とお揃いだよー☆」
「……よく分かんねェけどありがとな」
「どいてどいて〜!!」
「うおっ!!……あのクソガキ〜!!」
「……ワンちゃん、はめっちゃんのこと追いかけるの?」
「あぁ、ムカつくからな!」
「……アハハッ!!面白そうだから、レロちゃんもついて行きま〜す!」
……元気になって良かった。あ、別にレロくんのことが心配だったとかじゃなくて、ボクにウザ絡みしてくるのがうざかっただけだからね!
「れんれ〜ん!」
「……」
「ちょっと?聞いてる?」
「ごめん、ちょっと考え事してた」
「考え事?」
「それより、はい」
「なにこれ!?リボン?可愛い!!」
「お土産だよ」
「お土産?」
「遊園地の」
「ふーん、え!?誰といったの?もしかして彼氏?」
「違うよ!うーん、知り合い?みたいな」
「そっか、れんれんに彼氏が出来たと思ったのにな〜」
「ありがとう、れんれん!大好きよ!!」
「あっそ……!」
「何〜?れんれんったら照れてるの? 」
「別に照れてないから!」
終わり
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