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萩原には私は似合わない。
そんなこと、最初からわかってるよ。
冬休み、もう一回くらい萩原と遊びたかったな。どんな顔して会えばいいかわかんないし、もう無理かな。
補習なんて、行かなきゃよかった。
「凌ー?」
「今日補習じゃなかったっけ?もう帰んの?」
由依。
「由依は」
「ん?あー私は提出しないといけないやつあってさ、さっき出してきた」
「あれ、凌くらげは?学校のリュックに付けたって言ってたじゃん」
「え、ちょ、どうしたどうした」
留めていた涙が溢れ出した。
「、、萩原となんかあった?」
萩原は何もしてない。ただ、私が弱いせいだ。
「キーホルダー、、、もしかしてあの子?」
小さく頷いた。
「、、私が、根性なしだから、、由依に無理だと思ったら負けって言われたのに」
「、、、凌」
恋がこんな急展開を迎えるものだなんて知りもしなかった。
沙羅ちゃんは、きっとこれから萩原とどんどん仲良くなって、距離を縮めて、私は長い時間をかけて少しずつ萩原との関係を深めていったのを、沙羅ちゃんは数週間でこなして、冬休みが終わってまた学校が始まる頃には、とっくに追い越されているだろう。
「帰ろう、凌の家まで一緒に」