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第7話、読み終えたよ…! ゼルグ、まさかもう一人の星喰いだったんだね…。しかも“守る側”だったってのが重い。 リリアの一族の真実も衝撃的すぎる…「裏切り者」って言われて、彼女の戸惑いが痛いほど伝わってきた。 でもレインが「自分の目で確かめる」って決めたところ、すごく好き。 彼の強さとまっすぐさが、闇の中の光みたいで…。 次回も楽しみにしてるね🌙
第七話 星喰いの王
星の都の中心。
千年前から眠り続けていた場所で、二つの黒い星が向かい合っていた。
一つはレイン。
もう一つは、白い仮面を外した男。
「……同じ紋章」
レインは目を細める。
男の胸にも、黒い星の刻印が浮かんでいた。
「当然だ」
男は静かに答える。
「私もまた、星喰いの力を持つ者だからな」
リリアが剣を構える。
「嘘……」
「星喰いは一人しか存在しないはず」
男は彼女を見る。
「それは君たちが作った偽りの歴史だ」
「本当の星喰いは一人ではない」
「星を守る者」
「星を喰らう者」
「二つの役割が存在していた」
レインは眉をひそめる。
「じゃあ、お前は何なんだ」
男は答える。
「私は《ゼルグ》」
「かつて世界を守る側だった星喰い」
「そして今は――」
黒い魔力が広がる。
「世界を作り直す者だ」
突然、地面が揺れた。
星の都の壁から黒い影が溢れ出す。
リリアが驚く。
「これは……」
「星喰いの残骸……?」
ゼルグは笑う。
「千年前、アストが封印された時」
「多くの力が世界中に散った」
「その欠片が集まり、今の時代に現れ始めている」
レインは拳を握る。
「つまり、お前が裏で操っていたのか」
「違う」
ゼルグは首を横に振る。
「私はただ、流れを戻しているだけだ」
「世界は本来、星喰いによって管理されるべきなのだから」
「人間に自由を与えすぎた結果、争いが生まれた」
レインは睨む。
「だから世界を支配するって?」
「支配ではない」
「救済だ」
その言葉に、レインは怒りを覚えた。
「勝手に決めるな」
「誰かの幸せを、お前が勝手に決めるな!」
ゼルグの目が細くなる。
「……アストと同じことを言うか」
「何?」
「やはり君は彼に選ばれた存在だ」
次の瞬間。
ゼルグが指を鳴らす。
黒い影が一斉にレインへ襲いかかった。
「来る!」
リリアが前へ出る。
「《聖光壁》!」
光の壁が展開される。
しかし。
影は壁をすり抜けた。
「なっ……!」
『警告』
『対象は物理・魔法ではなく、記憶情報に干渉しています』
アークが告げる。
「記憶?」
レインの頭に突然、知らない光景が流れ込む。
燃える街。
泣き叫ぶ人々。
そして――
黒い力を使う一人の少年。
「違う……」
それは自分ではない。
だが、感情が流れ込んでくる。
怒り。
悲しみ。
孤独。
「やめろ……!」
膝をつくレイン。
ゼルグは静かに言う。
「見えるだろう」
「星喰いが背負ってきたものが」
「この力は、英雄の力などではない」
「呪いだ」
レインは歯を食いしばる。
「……違う」
「何?」
「力が悪いんじゃない」
ゆっくり立ち上がる。
「使う奴が決めるんだ」
黒い紋章が輝く。
『精神干渉を解除』
『新能力発動』
《星喰い・精神防壁》
黒い光が広がり、影が消滅する。
ゼルグは少し驚いた。
「精神干渉を自力で突破したか」
「面白い」
その時。
リリアが突然倒れた。
「リリア!」
レインが駆け寄る。
彼女の手には、古い紋章が浮かんでいた。
ゼルグが呟く。
「やはり……」
「彼女の一族は完全には消えていなかったか」
レインが睨む。
「何を知ってる」
「彼女の一族は、星喰いを監視していたのではない」
ゼルグは言う。
「星喰いを封印するために作られた一族だ」
「そして――」
「アストを裏切った中心人物の血を継いでいる」
リリアの目が開く。
「……違う」
「私の一族は……」
「ずっと星喰いから世界を守ってきた」
ゼルグは笑う。
「そう教えられてきたのだろう」
「だが真実は違う」
レインは二人を見る。
何が本当なのか。
誰が嘘をついているのか。
分からない。
ただ一つ分かること。
この世界には、まだ隠された真実がある。
ゼルグは背を向ける。
「今日はここまでだ」
「レイン」
「次に会う時、君は選ばなければならない」
「星を守るか」
「星を喰らうか」
空間が歪む。
「待て!」
レインが叫ぶ。
しかしゼルグの姿は消えていた。
残された星の都。
静寂の中。
リリアは小さく呟いた。
「……私の一族が」
「アストを裏切った……?」
レインは答えられなかった。
だが。
彼は決めていた。
「調べよう」
「全部」
「誰が正しいのか」
「俺自身の目で確かめる」
星喰いの物語は、さらに深い闇へ進んでいく。
そして遠い場所。
封印された巨大な扉の前で。
一つの目が開いた。
『新たな星喰いを確認』
『覚醒まで残り――』
『三十日』