こんにちは!ラピスです。
人生初コンテストに参加させていただきます!
コメントで質問しておいてそれとは全く違う路線でやらせて頂きました(土下座)
BL要素はありません。
すごい長いです。
⚠︎︎ご本人様方とは全く関係ございません。
コメント欄では伏字を使うようにお願い致します。
「home」からすちさんの休止から復帰までの話を考えて書かせて頂きました。
私が勝手に想像して書いたものなのでほんとにご本人様とは関係ない事を留意した上でお読み下さい。
もし、お時間ありましたら是非作品トップのあらすじ欄も読んで頂けると幸いです。脳死で読める平和な会話と一言解説があります。
___暗い迷路のような淀んだ空の下
メンバーが居る
のに
何故かは分からないけど前を向けなかった
涙が出てきて足が縺れて、
でも何も持ってなくて
ただただ目を擦る____
「____ああ゙ぁ!」
「っ、はぁ、っはぁ、、、まただ、、」
そんな夢を見た
『俺の居場所』
『俺のなかではすちが世界一歌うまいよ!!
宇宙一になって帰ってこい!!!』
らんらん。
『全力のすっちーと活動できんの楽しみにしてる。
安心していってこい。』
いるまちゃん。
『お前歌うますぎ。戻ってきたら歯全部折るからな!
だいすき。』
ひまちゃん。
『すちくんがいるからシクフォニなんだよ!
戻ってきたらまたいっぱい遊ぼーね!!』
こさめちゃん。
『帰って来たらまた一緒に歌おうね。
ずっとずっと待ってるよ。』
みこちゃん。
『すっちー!!いってらっしゃい!』
みんな。
「ありがとう」
「いってきますっ!!」
2月13日、俺は活動を休止した。
1ヶ月で戻ってくるはずだった。
白い天井
微かな消毒の匂い
微かなのは前まで鼻に通ってたチューブのせい
「あ、おはツイしよ、、、、」
今日も今日とてみんなにおはツイをしてまた天井を見る。
今日は退院日。ほんとに待ちに待った日。
家に帰ったらツイートして、少しの間休んだら復帰。
自分で言うのもなんだけどシクフォニはすごい伸びが早いからたったの1ヶ月でも焦る。
早く戻ってみんなと会いたい、歌歌いたい。
「楽しみだな、、」
「____なので、、すちさん?」
「ぁあ、、ごめんなさい」
「いえ、とりあえずまた1週間後に来てください」
「はい、ありがとう、ございます、、、」
人生はそう上手くいかないらしい
ついさっきお医者様から2,3ヶ月は安静にして欲しいと言われてしまった。
確かに手術後は安静にした方がいい、けどそこまで長いとは思ってなかった。
………メンバーに伝えなくちゃ。
シクファミのみんなにも伝えなきゃ。
情けないな、あれだけ盛大に送ってもらって1ヶ月後、なんて言ってたのに。
「伝えたくないなぁ、、、」
とりあえず家に帰ってみんなに話そう。
「はぁぁぁ、、、、」
無理。
伝えたくない。
考えれば考える程辛くなってくる。
2,3ヶ月は相当でかい。
リスナーに忘れられるかもしれない。
メンバーの足をもっと引っ張るかもしれない。
「あぁぁ、、 かけよ、、」
……結論から言うとみんなに慰められた。
もう話すのが怖すぎて手も声も震えて泣きそうになってたら通話越しによしよしされた。
おかげで暗い気持ちはなくなってきて前向きになれた。
しばらくはみんなに会えないけどがんばるね
『〜〜♪』
「すっちー良い感じやん」
「そうかな?」
改めて休止を伝えてから3ヶ月がたった。今は6月。一応もうすぐ復帰する予定で現在はリハビリ中。
「そろそろシャウトも練習しようかな〜」
「マジ?wもうシャウトまでいけたら完全復活やん」
「まぁまだ高音低音あたりも出してないからその辺もやってから練習するよw」
「おう、無理はすんなよ」
「うん、ありがといるまちゃん 」
みんなに会うなら全快の姿で会いたいな。
「ん〜、、、」
「ん?どしたすち?」
「なんかちゃんと出る音域が狭くなっててさ」
「ブランクとかじゃない?」
「シャウトも出ないんだよね」
「出しにくいとかではなく?」
「出ない」
「んー、、、一応病院行ったら?」
「行っとくべきかな、、」
「リーダー目線から言わせてもらうと行って欲しい。出ない、はちょっと怖いかな」
「わかった。行ってみるね」
何も無い事を願ってた。
「ポリープができてるね」
「ポリープ、、、」
「多分手術の傷が原因かな。自然に治るものだから歌とかは控えて喉に負荷をかけない様にね」
「わかり、、ました、」
まただ。
またこの流れだ。
みんなに伝えなきゃ。
周年には間に合うよね。
大丈夫。
………大丈夫。
〜1ヶ月後〜
「すちポリープの方どうなった?」
「それがさ、
また手術しなきゃいけなくなったんだよね」
「え、」
「だから周年には間に合わない。
、、、ごめん」
「、、、わかった。みんなには伝えられそう?」
「うん」
俺はいつになったら戻れるのだろうか。
〜8月12日〜
登録者が20万人を突破した。
凄いと思う。
フルメンバーじゃないのに。
みんなが頑張ってくれたおかげでここまで来た。
俺はまだ何も出来てないや。
___俺っていなくても変わんなくない?
「!、はは、、、まじかぁ、、」
ふと、そんなことがよぎってしまった。
「1番思っちゃいけないことじゃん、、」
「せっかくの周年の日なのになんてこと考えちゃったんだろ」
「もう、あそこに居るべきじゃないよ、、」
こんなこと考えたく無かったのに。
良くない思考は残ってしまう。
ずっと。
誰かに否定してもらえない限り。
自分から動かない限り。
「だめだめ、今のは忘れよう」
『すちー、今日は参加出来そう?』
『ごめん、今日も無理かも』
「眠いな、、、」
最近どうも夢見が悪い。
メンバーに追い付けない夢ばっかり見る。
転んで、ただただ泣いてる夢。
その夢を見る度に自分は要らないと言われてる気分になる。
焦る。
無駄な焦燥感に駆られる。
手術は成功したから復帰出来るのに。
俺戻っても意味ないんじゃないかな。
俺の居場所ってあるのかな。
「はは、顔やば、、w」
やつれてて、隈がガッツリ。今ならまじでしっくすに出れそう。
「てか今日事務所行かなきゃじゃん、、」
マスクでやつれは隠せるけど隈どうしよ。
まぁ隈はなんとでもなるか。
「こんにちはー」
「お、すっちーじゃん。調子どう?」
ないこさんだ。
「まぁまぁですよ〜」
「あ、そうなの?シクフォニメンバーから心配のメール来てるからてっきりヤバいのかと」
「、、、え、そうなんですかw確かに最近上がってないかも」
みんなに会う勇気なんてない。
「ん、お茶どうぞ」
「あ、ありがとうございます、ズズ」
「え、、、」
「?ないこさんどうしたんですか」
「すっちーほんとに大丈夫?」
「あ、、」
そうだ、隠すためにマスク付けてたんだ。
どうしよ、メンバーに言われる?
俺今1番会いたくないのに。
「最近忙しいの?」
「、、、まぁw 」
バレてなさそうだし上手く誤魔化して帰ろうかな。
「ほんとに?」
「え、?」
「ほんとに忙しいからなの?」
「え、そう、ですよ?」
バレてる?
「メンバーには言わないからさ、言ってよ」
「あ、あの、ほんと「絶対病んでるよね」
「、、、」
「それでも相談したくないならいいけど復帰後もその気持ちを引き摺るなら誰かしらには話した方がいいと思うよ」
相談か、、、
「ほら、涙出てきてんじゃん。限界なんだよ。これ以上我慢したら壊れちゃうよ?」
「、、、ふっ、ぅぐっ、すみませんっ、」
「なぁんで謝るのさ、すっちーは悪くないのよ。よしよし」
「うぅぅ、」
「泣け泣け!もっと泣いちまえ!もしなんかあったら言っていいのよ?あと落ち着いたらメンバーにもはなしな?」
「はい、っ、ありがとうございます、」
少し、勇気がでた。
『すちー、今日話出来る?』
『いいよ』
今、らんらんと通話を繋いでる。
作業っぽい雰囲気で静かだけど多分俺が話すのを待ってる。
きっと前ないこさんがああしてくれたのもらんらんが言ったからだと思う。
俺が本音を言えるように。
ありがとう。
「ねぇ、らんらん」
____俺ってシクフォニに要るかな?
「___。」
そっか。
ありがとう。
9月17日
___暗い迷路のように淀んだ空の下。
メンバーが居る
のに
何故かは分からないけど前を向けなかった
涙が出てきて足が縺れて、
でも何も持ってなくて
ただただ目を擦る__
ちがう。
前を向いて、歩いて、メンバーに追い付いて、一緒に笑ってる。
声が枯れるくらい全力で歌ってる____
「んん、、」
「あ、、今日復帰配信じゃん」
「ふふっ、楽しみだなぁ」
そんな夢を見た。
『俺たちの居場所』
コメント
6件
神ですか?神ですね(?)もうとにかく凄すぎて、こんなに感情がよく分かるように書かれたノベル作品、私の中では初めて出会いました!本当に好きですっ!!
泣きます…泣いていいですか() 本当に…小説読んでるんだなぁって 思い知らせられる程好きです 素敵か作品ありがとうございます! 改めてコンテスト参加ありがとう ございます!!
今読んできた👍🏻 ̖́- うん、天才すぎんか??(( ノベルでの感情表現がめっちゃうまい✨ 🍵くんの夢の所の表し方好き() 僕にはこんなの書けないや()