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新連載待ってました😄戻って来ない保科に何があったのか気になります。続き楽しみにしてます!
逃した背中
#1.
(君への噓と似ているのは気にしないでください)
「鳴海さんなんて大嫌いや!」
叩きつけられた言葉。
勢いよく閉まったドア。
静まり返った室内に響き渡った言葉。
「……またやってしまった」
まあ、いつもの意地っ張りだ。
どうせ数時間もすれば、ふらりと帰ってきて
「さっきはごめん」
って言うんだろ。
そんな期待を抱きながら、ボクは静かな部屋で保科が帰ってくるのを待っていた。
だが、12時を回っても玄関の鍵が開く音は聞こえない。
待っても待っても保科が戻ってくることはなかった。
保科のスマホ。
保科の財布。
家にあるはずだから戻ってくると思っていた。
なんであの時、追いかけなかったんだよ。