智宿side
…………ひどく、懐かしい夢を見た
母がまだ優しくて、
優命も生まれて言葉が理解できるようになった頃、
母が、お母さんが歌ってくれたんだ……
祖母の家に行く前に……
ーーーエミリーと15の約束ーーー
歌詞調べてみてね!
ーーーおわりーーー
なんか酷く懐かしくて温かくて……
そんなことを思い出していたら、目が覚めたんだ。
俺たちのお母さんはこんな人じゃないって、
それから俺はお母さんが
どうしてこうなってしまったのか必死に考えた。
そこで思い出したんだ、、
祖母の個性が、【暗示】だということを……
母は、俺たちが祖母に叩かれそうになった時も
個性を使われそうになっても庇っていた。
そんな母が俺にとっては憧れのヒーローだった
そんな母が俺たちを叩いたりする訳ない
その度、情緒不安定になることも俺はだんだん気づいていた
だから俺は自分を刺して母の呪いを解こうと思った。
でも気づいたら優命が俺を歌で回復してくれていた
その声はまるで
昔の優しいお母さんだったな
と思いながら目を瞑った。
起きたらそこは病院で。
母がそばで泣き疲れたらしく寝ていた
前、お母さんが病気を患った時と真逆だなと思わず笑みが零れた
それと同時にに優命が花を持って同じ学校の友達であろう子と病室に入ってきた。
優命は驚いた様子で急いでナースコールを押した
どうやら相当眠っていたらしい
そこで看護師さんがきて色々検査して異常がなかったので一日だけ入院して帰った、
帰ってから優命に母は祖母の個性に掛かっていたことなどを話した。
その事を話したら優命は俺の腕に触ってきてびっくりして目を見開くと同時に懐かしいような気分になる見た目の女の子がいた。
この子は誰だ
なんでこんな懐かしいんだ?
そこでその子が歌った
ーーー雨子ーーー
歌詞調べてみてね!
ーーーおわりーーー
その歌を聴いてる時思い出した。
この子は俺が辛い時一緒にいてくれていた戌亥とこちゃんだとでも雨の日急に来た車に轢かれてしまったはずだ……
そう思っていたらそのとこちゃんはお母さんの記憶を俺に見せてくれた。
結論を言うと、とこちゃんは祖母の孫でお母さんのことを前から知っていた。
そこで暴力を振るわれている母を
個性を使われている母を
こっそり助けてくれていたらしい
どうやったのか分からないがその出来事をビー玉の中に入れて俺に渡してくれた
正直情報量が多くてパンクしそうだったがビー玉のおかげで何とかなった。
最終的に、とこちゃんは俺に向かってすきだよって言って光に包まれて消えてった
優命が言うにはらとこちゃんはお母さんと俺を救うため現世に残っていたらしい。
1曲で怪我が治ったのもお母さんの呪いが解けたのも戌亥とこちゃんのおかげらしい
そうなのか、
…………ありがとうとこちゃん
俺もすきだよと空を見上げビー玉を握りながら心の中で叫んだ。
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