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怪我 流血 嘔吐 表現あり
ルールをご理解の上お進み下さい
捏造 二次創作
本人様の目にかかるところでの共有 スクショ すべて禁止です
お読みになってからの苦情は受け付けません
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KOZAKA-Cが街中に現れた。 それもかなりの団体な様で1匹の巨大のやつが小さいヤツを大量に放った。住宅街まで被害がいっているとの事で8人に出動命令が出た。
8人でちょうど集まっていたことが不幸中の幸いと言うべきか。
俺はいつも通り残り玉を倒しながらイッテツと市民の方々を避難させていた。
全員避難させた頃だろうか。みんなはかなりの数且ついつもより少し強化されたKOZAKA-Cに苦戦し誰も元凶の元へは行けなかった。出血している者もいた。此間々ではいつ市民の方々の方まで行くか分からない。俺とイッテツは目を合わせる。同時に走り出した。すぐ手伝いを始めKOZAKA-Cをバッグで殴ったり口で噛んで落としたり。怪我が多い小柳くんとリトを少し休ませるために後方に連れていく。それに伴って普段は前線とは無関係な俺が出ることになった。イッテツを除き他皆は30分近く戦い続けたから息も上がってきている。イッテツと前に出て戦う。
暫くした頃だろうか。どこからか「…すけ…! たす… ! たすけて … !」 と聞こえる事に気付いた。声の位置からして元凶の場所に近いだろうか。前の方にいる。イッテツには悪いがここは市民を優先させてもらう。
「るべくん ! ? 」
ごめん。ここは任せよう。声の聞こえる方へ走り続けると元凶に握られている女性がいた。やるしかない。申し訳ないがここはひとりでやらせてもらう。
手始めに手の位置まで高く跳びバッグで手を叩く。さすがにでかいから効かないと思ったがさすが硬いだけある、と言える。元凶が手を少し緩めた隙を見て女性を奪い返す。安心したのだろうか。女性は気絶していた。少し遠い場所に女性を寝かせ元凶の元へ行った。元凶は俺を探していたのだろう。俺が現れた瞬間叫び俺を殴りかかってくる。避けるのは得意だ。逆に能力がある方が討伐が面倒臭いから只只殴るだけのそんな敵が良かった。イッテツに全部任せて大丈夫だっただろうか。小柳くんとリトは回復しただろうか。誰も怪我していないだろうか。そんなことを考えていたからか相手がただ怒りが故に殴りかかったとは考えられなかった。相手は気づけば能力を使おうとしていた。
この世界の能力は蘇生可能や火が使える等とは少し違ったもの。大体のKOZAKA-Cは空を飛ぶがそれは能力ではなく“生態”。ということはどういうことかと言うと力が倍増等の力に関するもの。能力と言っていいのかは分からないが本当に10体に1体の確率ぐらいで力が倍増したり動きが早くなっているものがいたりする。
…くそっ。完全に油断した。こいつが能無しとは限らなかったはずだ。大体女性はキツそうだったし力が相当あったに違いないじゃないか。馬鹿なのか。ここは1発喰らっとくのが良い。 そう思った次の瞬間には吹き飛ばされた。思ったよりも痛いが耐えれる。これで相手の強さがわかったのならさらに頑張れる。頑張ろう。
𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃
あ、もうダメだ。ごめん。るべくん。俺に任せてくれたのにもうダメそう。
「テツ!!!」
っ!
「リトくん!? なんでここに…」
「ボーッとすんなっ!るべに任せられたならさっさとやって次行くんだろ!」
「っ!」
「ごめん。ロウ」
「いい。早く星導の方行くぞ」
「わかってる」
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「ッは、ッは、っは」
ダメだ。出血が。肋はもう何本かいったか。
「っふぅ っ、 っぅ”ぇ」
ドチャ。っと音と共に赤黒い液体が出る。
普段慣れない怪我をしたせいでちょっとした怪我で鈍くなったところをさらに攻撃されて体がボロボロだ。だが、相手ももう瀕死。ここで最後の一撃を。そう思い最後の力を振り絞り相手の急所であろう場所を思いっきり叩く。相手は大きな悲鳴をあげたのと同時に動かなくなった。
良かった。終わった。小柳くんたちの方もう大丈夫かな。まだKOZAKA-Cの残りたちいるよね。
「っぅ、っごぇっ」
また。
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小柳くんたちの方へ行くもKOZAKA-Cは居ない。此方へ向かおうとしていだろうか。それとも数名休ませて向かおうとしていたのだろうか。もう回らなくなった頭で考え続ける。あ。遠くの方で人が集まっている。行かないと。急ごうとすると足が縺れる。やばい。態勢崩しちゃったからっ
「ごふっ ぇ ふ っ ぅ”」
どばっ。口からの血は止まらない。何かあるとすぐ込み上げてくる。向こうはこっちに気がついてないのかな。
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KOZAKA-Cを倒して星導の方へ行こうとする。だが少しでも体を休めるのが最適だろうか。2分ほど休憩をしようとしていた。
遠くから足音がする。市民の人だろうか?とりあえず誰か確認しないとそう思い振り返る。遠くから紫髪が見える。星導か?やけにゆったりで足取りも重い。怪我も多いように見える。やばくねぇか。そう思いみんなに声をかける
「無理させちゃったかな」
「これでなんでもないとか言い出したらシバくか」
「それ以外に?」
「ちょっと待て、なんか口抑えてねぇか」
次の瞬間。星導の口から血が溢れ出た。
その場の全員が絶句した。
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「っふ〜、っはっふ〜」
吐き気を抑えるために深呼吸を繰り返す。だが一向に収まらない吐き気に苛立ちを覚えそうになる。口に空気が入る度にまた気持ち悪くなる。仕方なく鼻で呼吸しても収まるわけじゃない。向こうに行かなきゃなのに。
焦ると何度でも出てくる。自分の怪我はそこまで酷いものなのか。頭も痛くなってくる。貧血か。
意識が…。
𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃
「俺星導の方行ってくるから誰か通報の方を!」
「任せてや!」
「リト」
「小柳行くぞ」
クッソ。こいつ。どんだけ吐くんだ。もうこれ以上は出ないと思っても出続ける。こいつも辛いはず。
「マナ!」
「もう通報してある。もうそろそろ来る」
数分後救急車が到着した。自分たちも怪我は軽くなかったので共に乗ることになった。
病院に着くと医師が顔を青ざめ集中治療室まで運ばれて行った。俺たちは怪我は問題は無い。一日入院したらもう退院。星導はというと…。まだ目は覚めていない。集中治療室からは出個人部屋に移ったもののここ1週間。目は覚めない。
俺たちは毎日見舞いに行った。けど目を覚ますことも、声も聞くことも、手を握ってくれることもない。1週間が経つ今日。俺たちは今日目が覚めなかったら交代制で見舞いに来ることを約束していた。
「タコ目覚めるかな」
「目覚めるよ。きっと」
明るい方に持っていかないともたない。
今日も目は覚め無かった。綺麗な顔をして目を閉じたまま、点滴などが刺されるがままにしている。集中治療室の頃はもっと凄かったのだろうか。いや、そうに決まっている。あの時医者に言われた言葉、忘れるはずがない。
あれから2週間後。結局目は覚めず最終日の俺の日になってしまう。
ドアを開けるといつも通り眠っている星導。此間々目を覚まさなかったらどうなるのか。最悪なことしか考えられない。
「なぁ、星導。俺めちゃくちゃ心配したんだからな。」
「医者から『今夜が最後かもしれません』って言われた時はどうにかなりそうだったんだぞ。」
「ライもカゲツも皆心配してる。目、覚まさねぇか」
返事が来るはずがないってわかってたのに。一定のリズムでなり続ける機械音。なぁ、目、覚ましてくれよ。
「おれ…そんな…酷かった…の?」
聞きなれた声。帰ってくると思いもしなかった返事。驚いた。なんでここまで心配させたんだよ。目に熱が集まりそうになる。
「星導…?」
「おはよう…ございます…小柳くん」
嬉しみで涙がこぼれそうになるのを堪えてナースコールを押す。星導は医者に検査をすると連れていかれ、その内に俺はヒーローへ連絡する。今すぐ来ようとする者、分だけで泣きじゃくってるのが分かる者、確認の電話をしてくる者。明日、みんな連れてきてやんねぇとな。
「ぁ”ぁ” 。 星”導”が生きてて良か”った”」
「ラ”イ泣きすぎ ッ ズビッ」
「マナもじゃん”」
「るべくん。大丈夫?」
「さすがに前線はキツかったな。」
「大丈夫だよ。久しぶりに体動かせて楽しかったし。まぁ無理しすぎたけど」
「退院したら唐揚げ作ってやるからな」
「じゃあ早く治さないと〜」
やっぱりヒーローはこれじゃないと。
そろそろ彼らも来るか。嫌、忙しいか。
バン!という音と共に海外ヒーロー、Krysisが部屋に入ってくる。3人には昨日連絡を入れていた。彼らも星導の怪我の話を聞きずっと心配をしていたから昨日言った時に『今すぐ行く!』と言われた時は焦った。
「おぉ!ザリ!ベンタ!ユウQ!」
「what!?」
「なんで3人が…!?」
「昨日連絡したらすぐ行くって連絡来てさ。まさか来るとは思ってなかったけど。」
「そりゃ、仲間が危機的状況になったのなら駆けつけるのがヒーローだから」
「ん〜、中々酷い怪我。」
「あっはは。ちょっとね。」
そういい怪我した場所を言っていく星導に日本語がわかるザリとMECHATU-Aメンバーは完全に怒りと心配などの感情が混ざった顔をしている。ベンタとユウQは、ザリに説明してもらっていた。
「「WTF!!?」」
2人の声が重なり、響く。ふたりが英語で説教をする。ザリにとめられ2人は止まったが、ほんとに俺達も説教をしたいところだった。無線で助けを呼べただろう。全く。まぁでも、此幸せが戻ってきたのなら良かった。