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「爽麗さん。そして爽麗さんのお兄さん、
私の言う事をよく聞いてください。」
『…はい。』
「…(。_。`)コク」
「爽麗さん。貴方は…」
「―余命3ヶ月です。」
『へッ…?』
「は?」
「…正直、貴方達,そして私達が出来るのは、
爽麗さんの最期を見守ることしか出来ないかと。」
『…そうッ、ですッか。』
「…」
「定期検診だけで今回は済ませますから。
3ヶ月はとてもあっという間ですし、
まだやりたい事も沢山あるでしょう。
ですので、最期まで楽しんでください。」
「私から言えるのはこれしかありません。」
『ありがとうッ、ございッました…。』
「…ありがとうございました。」
???視点
妹が余命宣告された。
今はその帰り道。
妹はまだ状況整理が出来ていないのか、
顔はまだ混乱した様子で、目には涙が溜まっていた。
…俺だって泣きたい。俺だって冷静を保つのがギリだ。
俺より妹である爽麗の方が泣きたいし、混乱しているはず。
兄である俺がしっかりしてなくちゃ、
爽麗はもっと混乱するから。
俺は爽麗の最期まで、近くで支え続ける事にした。
爽麗視点
今だに信じ難い余命宣告。
確かに、
今まで何で気付かなかったんだろうか。
ってぐらい、
余命宣告の伏線はいっぱいあった。
何でそれに気付かなかった?
隣にいる兄。
もとい、ゲーム実況者のらっだぁ。
らっだぁは流石ゲーム実況者と言うべきか、
状況整理がもうついているように見える。
嗚呼、私はこのまま無力のまま死んでしまうのか。
暗い事ばかり考えると駄目だ。
やりたいことを考えよう。
私は静かにそう決心したのだった。