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4Day
今日は、どこか知らない病院にいた。
ピンク髪のかわいらしい女の子が横で座って僕の名前を呼んでいる。
ガララ
扉の開く音で目が覚める。
今のは、夢だったんだと思う。
扉を開けて入ってきたのは、彼女だった。
「今日も、会いに来たよ。」?
優しくにこりと笑う。
ゆあん「うん。」
「別れってあると思う?」?
彼女は来て早々そういった。
彼女をちらりと見る。
真剣なまなざしでこちらを見ている。
ゆあん「まあ、あるんじゃない?」
どう答えればいいかわからない。
だから、あいまいな答え方になってしまう。
彼女は、そうだよね。と自分を納得させているようだった。
それから、どちらも言葉を発さない。
時が過ぎていくだけだった。
沈黙を破ったのは彼女だった。
「私のこと、忘れないでね。」?
曖昧な笑みを浮かべた彼女はそう言い放った。
なんでそんなこと言うのかわからなかった。
ゆあん「忘れないよ。」
「、そっか。」?
彼女はどこか不安げな顔をしていた。
けれど、すぐにいつもの顔に戻っていった。
「じゃあ、また明日。」?
今日も時間が来てしまったらしい。
ゆあん「うん、また明日。」
もし、彼女が消えてしまったら?
もし、彼女がいなくなったら?
そんな不安にまた蓋をする。
がらら
そう、音を立てながら扉を閉めた彼女。
ずっと心に引っかかる。
「私のこと、わすれないでね。」
そう告げた彼女の顔。声のトーン。
全てがずっと。
心の中に残り続けていた。
5話
4Day