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『え、寝てたの?』

『……小生もそれは分からないです』

『空却どんな話したか覚えてるか?』

『あ?えーと』

空却は考え始めたがその顔は明らかに覚えていない時の顔だった。大事な話で寝るのは想定外だったと言わんばかりの顔を幻太郎はしており唖然としている。

『……小生ですか?小生の言葉が難しすぎて』

『多分違うから自分を責めないで幻太郎』

ちなみに帝統はよっぽどお腹がすいてたのか隣でご飯を食べていて話すことはできない状態だ。

『はふは!ほれうはいほ』

『ごめん何言ってるか分かんないよ帝統』

『ちゃんと食べてから話してください』

しょうがないせめて天国獄には情報をもらおう。十四からの情報も少しはあてになる。

天国獄はいじめで兄を無くしそこから弁護士になり無敗と言われているとてもすごい弁護士だ。なら少しは確実な情報を得られるだろう。

『では天国さんは知っていることはありますか?』

『……連絡がきた時に少しだけ調べてみたが、』

『居場所については分からねぇ……』

『ふむ……でしたら──────』

幻太郎と獄は話を続けた。話している内容は他には何を調べたか、彼女の何を知っているか、だった。

『それより飴村乱数、おメェは何が知りたいんだ?居場所だけか?』

『ボクは……』

俺は何が知りたいんだろう?あの子がなんで男のフリをしていたか分からない、何も知らないんじゃないか、そんなことが脳裏を過ぎる。

『ボクはあの子がどんな子だったかも……知りたい』

『乱数?』

『なにも、知らない気がするから……』

『でも、それは仕方がありませんよ、』

『幻太郎、だから思い出したいから少し聞いてみたい……』

『好きなようにしてくれて構いませんよ』

『……!ありがとう』

幻太郎に本心を伝えた。知らないのに好きだなんて変だと今でも少し思ってしまうのも聞きたい理由だ。それにどうして俺がそれだけあの子を思うのかだって分かる気がするから。

『まぁ、アイツのことは大体分かってる』

『ほ、本当?』

『ここで嘘なんぞついてなんのメリットがあるんだよ』

『そ、そうだよね!』

『まず、あいつはお人好しがすぎてた。生きることも億劫になってたそうだしな』

『……え?』

生きることも億劫……考えれることは生きることが辛くなっていた。俺はあの子のことが好き……もしあの子が辛くてこの人生を終わらせようとしてたら?きっと止めるだろう。あの子を引き止めることはとてもダメなことのはず……俺はあの子を傷つけていたのでは?

そうこう考えているうちに獄はこういってきた

『お前はあいつを傷つけていねぇよ』

『え……?』

『それより救ったの方が正しいな、お前があいつの生きる理由だった』

『そ、そうなの?』

『だからここで嘘ついてもなんのメリットだってねぇって!』

『う、うん!』

今日は少し自信がついた日だった。自分があの子の、好きな人の生きる理由そんな嬉しいことなんてなかった。

獄からは他にもあの子について沢山聞いた。次行く池袋もいい情報が集められるといいね、と会話をして3人で池袋までまた旅に出た。

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