(おむつしてるのー?)
大の大人がオムツをしていることに不思議に思ったのだろう子供がさゆりの様子を見て疑問をなげかけてきた。
それもそのはず。普通は3歳程度で卒業出来ているはずなのに大人になってまでオムツをしているのだから。
思わず両手で顔を隠す。
(みてみてー!)
子供がスカートをめくり見せてきたのはオムツではく卒業パンツだったからだ。
女児むけの可愛らしいデザインがされていたものの、オムツをしているさゆりよりは、上、である。
仰向けに寝ているさゆりの横にあるのは子供服ではなくスーツで大人なのにオムツとゆうことを証明してしまった。
(おしっこおしっこ)
思い出したかのようにトイレへ走り出す子供。
(お客さん来たみたいだからお店戻るね、服は自分で着れるでしょ?)
そう言うとさゆりの元を離れ店内へと戻っていった。
1人残されたさゆりはゆっくりと起き上がり、スーツのスカートに足を通していく。
膝上辺りまできたころ、
(これスカート履けなくない? )
店員にあてられたオムツはモコモコとしスカートの行方を拒んでいた。
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