テラーノベル
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───Prolog
死とは人生の続きであり、また、人生を完成させるだけでなく、体をお返しするに過ぎないのです。
しかし、心と魂はずっと永遠に生き続けます。
死なないのです。
──────マザー・テレサ
神々に愛された四つの魂があった。
それは祝福だったのか。
あるいは、呪いだったのか。
ゆりかごの中で、四つの魂が揺れている。
生まれたばかりの赤子のように。
神の手に抱かれたそれらは無邪気に戯れ、互いを追いかけ、寄り添い、離れない。
何も知らない。
これから自分たちに与えられるものが、どれほど長く、
どれほど重く、
どれほど狂おしいものであるかを。
神々は彼らに永遠を与えた。
神々は彼らに再会を与えた。
そして、神々は彼らから終わりを奪った。
彼らは巡る。
何度でも。
何度でも。
何度でも。
幾度となく。
死は終着点ではない。
別れは終幕ではない。
人生は終わりを迎え、また始まる。
新しい名前で
新しい姿で
新しい世界で
それでも、彼らは必ず出会った。
まるで見えない糸に導かれるように。
まるで最初から決められていたように。
何度生まれ変わろうとも。
何度死のうとも。
何度世界が滅ぼうとも。
彼らは再び巡り会う。
それは幸福だったのだろう。
きっと、最初のうちは。
だが、永遠とは人の手に余る。
繰り返す再会は愛を育てる。
愛は執着へと姿を変える。
執着は願いとなる。
願いは祈りとなる。
そして祈りは、いつか呪いへ変わる。
狂気の果てに壊れるか。
血反吐を吐きながらでも愛し続けるか。
容易く断ち切れぬ赤い糸が導く道は、果たして祝福だったのか。
それとも────。
七度目の人生。
赤き魂はついに牙を剥く。
運命へ、
神へ、
そして世界そのものへ。
だがそれは、まだ遠い未来の話。
これは、四つの魂が初めて出会う物語。
すべての始まりの物語。
世界樹が空を支える翠の国。
神々の息づく島にて、ひとりの少年が夢から目を覚ます。
コメント
1件
寺島あおいです🤍 「Prolog」、拝読しました。 冒頭のゆりかごに揺れる四つの魂という表現、すごく好きです。無邪気に戯れる姿があったかくて切ない。神々が与えた「永遠」と「再会」、そして奪われた「終わり」——もうこの一文で胸が締め付けられました。 「愛は執着へ」「祈りは呪いへ」と変わっていく流れ、一気に読ませる力がありますね。七度目の人生で牙を剥く赤き魂…まだ会ってもいないのに、どう転ぶのか気になって仕方ないです。 世界樹が空を支える翠の国、素敵な舞台設定ですね。次が待ち遠しいです🌷
#ご本人様には関係❌
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