予定変更してこっちを先に投稿十月の投稿はこれで一旦最後になるかと。 十一月にはまた復帰してます、多分…
急遽書き上げたものです。色々悲惨だと思います…
借金取り受けもいつか書きたい…。ギャンブラー攻めは…うーん悩む…
frozen soul[dream game]やBlock Talesも書きたい…ネタはあるのに…この手が書こうとしないんです…
まあもし仮に書いたとしても、フォロワー様限定になる可能性は高め
そして投稿遅れて申し訳ない…!
MS1のSlasherイメージ
Forsakenでキャラクターが死んだらどうなるんだろうか…
そのまま死ぬのか、それとも生き返ってまたゲームに参加するのか…
うーん分からない。調べが甘い…
個人的には、死んでもその記憶を忘れて生き返るか、記憶を持ったまま生き返るかで悩みどころ。後者なら死んでもどうせ生き返る、で諦めそうなサバイバーが出るだろうな、なんて思っている。後者は最初の絶望が凄そうだけど…壊れた時がなぁ…
Guest1337というキャラクターの生い立ちや経緯上、戦争の表現が一部出てきます
また、映画「The Last Guest」のネタバレを含みます
未視聴の方は読む前に本編を視聴することを推奨します
戦争を肯定してはいけません
それでは本編どうぞ
Main
Guest1337
Slasher
記憶
人間はありとあらゆるものを記憶する。思い出、出来事、人物、感情。ただ、大半の記憶はいつか忘れてしまう。…なら、それが人生を大きく変えた出来事だったら?
俺は、いまだに悪夢から醒めていない
覚えている
戦争をしていた
自身がここに残された「最後のGuest」だということをニュースで知った
ベーコン…奴らは間違いなく「最後のGuest」を狙う。そうなれば、危険になるのは自身だけでなく、家族も含まれる。自分のせいで何かを失うのは耐えられない
自分の種族を殆ど絶滅にまで追い込んだ帝国と戦う為に、幼馴染の一人と共に軍に入隊した。
血で血を洗う地獄の戦いを繰り広げていた。辺り一帯、無数に転がる死体は命の価値の境界を曖昧にさせた。幼馴染の彼も、銃撃による重傷で意識を失った
そんな戦争は、こちら側が圧倒的に不利だった
司令官からの撤退命令が耳に届く
この場面で、自分はどんな選択をしたらいいのか
意識を失った友人に、圧倒的に不利な戦場、司令官から下される撤退命令
呆気なく、そして儚く散る命を見ていると、自分自身の価値すらも忘れてしまった
自分の家族を守る為に、自分の両親を奪った憎き軍と戦うために今日こうして生きてきた
こんなところで諦めてたまるか
最後まで足掻くと決めたんだ
後退する選択肢は、もう残されていなかった
命令に背いた。正常な判断が下せるはずがないなんて、自分でも分かりきっていた。それは焦燥か、或いは…
両親の言葉が脳裏を過ぎる
意識のない彼に別れを告げて、単身戦地に突撃した
銃なんて持っていない、あるのは己の身一つだけ
邪魔な兵士を薙ぎ倒して、敵陣の中心地に辿り着く。走り続けていた時、ダン、という空を切り裂く、一発の銃声。音と同時に、自身の右脚から力が抜けた。途端に走ることは出来なくなり、地に臥すしかなかった
ぼやけた視界に、あの顔が映った
片手にピストル持った、既視感のあるあの顔。口元の白いスカーフには覚えがあった
それは数十年前、自分の両親を奪ったあの男のものと全く同じだった
奴が言った
「お前に会えて嬉しいぞ、“最後のGuest”」
「お前の頭を吹き飛ばす前に、最後の言葉を聞いてやる」
万事休す。視界に奴の後ろにあるオイルタンクが映る
「地獄に落ちろ!」
口からそんな言葉が出ると同時に、カチン、と手榴弾のピンを抜く
どうせどう足掻いても死ぬ、ならばせめて、こいつは殺す
両親の仇、葬り去られた「Guest」の仇
こいつをここで仕留められるなら、俺がどうなっても構わない
耳を劈く轟音がほんの一瞬だけ聞こえたような気がする
俺が覚えていたのはそこまでだった
次に目を覚ました時には、全く知らない土地だった
戦争での傷はあった
足を撃たれた時の傷もあった
なら、何故生きているのだろうか
あの手榴弾で確実に死んだ
…ここは死後の世界だろうか?
ふらふらと当てもなく歩いていて気づいたのは、ここは死後の世界とは違うらしい
傷付けば痛むし、心臓も止まっていない、そして何より、同じ境遇の奴らもいた
同じ境遇とはいえ、敵か味方か分からない奴らに話しかけるのはどうにも気が引けて、話すようなことはなかった
鐘の音が鳴った時、視界が暗転した
気がつけば見知らぬ土地、何か始まったのか。警戒しながらも辺りを探索する
転がっていた救急箱を拾った瞬間、悲鳴が聞こえた
声の元を探して走っていると、チェンソーを背中に担いだ男がマチェーテを片手に握っているのが見えた。何をしているのかと駆け寄ろうとしたが、姿をはっきりと視認した瞬間、足が動かなくなった
ベーコンのような姿をしているが、普通のベーコンとは何処か違っている。謎の違和感が足をその場に縫い付ける。本能が行くなと訴えているのだろうか?
足元に転がっているのは、先ほどの悲鳴をあげた人物なのだろう。地面の血溜まりに沈んでいる。恐らく、もう息絶えている
そのベーコン…らしき何かは動かない人物を一瞥してから、次の獲物を探しに歩いていった
殺人に躊躇いがなかった。まず間違いなく普通の人間の所業じゃない
奴の影が無くなったのを確認して、その死体を確認しに行く
黄色い肌、青かったであろう上着、緑のズボン。見覚えのあるような無いような…。
体は腹部と胸部が切り裂かれている。致命傷になりうる傷は見当たらないが、箇所が多い
ぞくり、感じたことのない嫌な予感。背筋が凍るような凍てつく恐怖。反射的に身を屈めると、何かを振り回したような音がする。少し距離を離して振り返ると、あのベーコンがそこに立っていた
いつの間にか間合いに入ってきたかと思えば、振り上げられたマチェーテが胸部を斬る。焼けるような痛みを感じている間もなく、マチェーテはもう一度振り上げられた
防ごうと腕で防御すると、不思議と痛みはなかった
そのままの勢いで殴りつけると、声のような何かを上げて動きが止まる。距離を離すには今しかない
秒針がかち、かちと進む
普段となんら変わりない進みのはずなのに、今日に至っては酷く遅く感じる。この時計の進みが吉と出るか凶と出るか分からない
後ろを振り返る余裕すらなく、体力がある限り走り続けるしかなかった
出血している腹部を抑えて出来るだけ止血をしても、止まることを知らずに溢れ出てくる
動くのがよくないのは分かりきっている
でも足を止めたら?
どちらの選択をしても、ただ死期を近づけるだけでしかない
迫る殺人者
奴が首を落とそうと構えたマチェーテを防御した瞬間、秒針が止まった
時間が切れたのか、あのベーコンはいなくなっていた。結局、正体は分からなかった。見覚えがあるような気がするが、どうにも分からない
あぁ、生き残ったのか。実感は湧かないが、どうやらそうらしい
拾った救急箱の中身で軽い応急処置を済ませる
やっと終わったのか、と自覚すると、緊張が解けて体から力が抜けていく
受け身を取ることなく地に仰向けになると、夜空が見える
近いようで遠い夜空を見上げると、昔のことばかり頭に浮かぶ
置いてきてしまった二人は元気なのだろうか
それを知る術はもうないということは、自分が一番よく分かっている
星が浮かぶ夜空に右腕を伸ばして掴もうとしても、空を切るだけ
この悪夢が目覚めるのは、いつなのだろうか
それでも足掻こう、最後まで
この悪夢が終わる、最期まで
「強くあれ、いつも強くあれ」
Slasher
声に導かれるまま
Guest1337
多くを背負った英雄
next…執筆中
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