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わらぐつの中の神様
四
次の年の冬も、その次の年の冬も、青年はおみつさんのわらぐつを買いにやってきました。
「あんたの編んだわらぐつじゃなきゃダメなんだ。」
青年はそう言って、毎年おみつさんのわらぐつを買い求めました。
やがて二人は心を通わせるようになり、結ばれました。
その青年こそが、マサえの亡くなったおじいちゃん(大工の大吉)だったのです。
おばあちゃんは、マサえの顔を優しく見つめながら言いました。
「見た目や器用さだけにとらわれず、心を込めた仕事の本当の価値を分かってくれる人が、必ず現れる。おじいさんは、私の心を込めた仕事を見抜いてくれた『神様』だったんだよ。そして、そのわらぐつが、私とおじいさんを引き合わせてくれたんだ。」
四段落 終わり
コメント
1件
おお…話のとじ方が本当に綺麗だな。毎年「おみつさんのわらぐつじゃなきゃダメなんだ」って言い続けた青年が、まさかマサエのおじいちゃんだったとは。心を込めた仕事の価値を、見た目じゃなくて本質で見抜く人こそが本当の「神様」なんだなって、おばあちゃんの言葉にズシンときたよ。短いけどめっちゃ沁みる話だった🔥
42
霜月リラ@低浮上
37
naf
25
引退時。くわしくは作品へ
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