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「 好きな食べ物はあるの ? 」
「 蝶 」
随分と
話してくれるようになった
人じゃないから
変な所はあるけれど
私も
話し相手ができて
暇してない
友達みたいで
嬉しいな
貴方が好き
「 普段何処にいるの ? 」
「 空の上 」
そう言って
空を見上げる
雲一つない
青空より
天を仰ぐ 貴方の方が
輝いて見える
天使と出会って
2ヶ月経った日
外に出た
街に出るのも久々で
懐かしく感じる
ぁ······やばっ······ !
慌てて顔を伏せた
クラスメイトだった
こわい
しかも
私を虐めた人
「 あ···お前 !! 」
「 完全引きこもりじゃんw 」
「 ねぇねぇ最近どうしてたの〜 ? 」
「 ぁ···えっ······ 」
トラウマが掘り返されて
言葉が出ない
息が詰まる
押しつぶされる
こわい
こんな時
「 何、コミュ障··· !? w 」
その時
貴方が
私の前に立って
庇ってくれた
「 この子を虐めないで 」
「 え··· ? どうして··· 」
貴方の大きな翼が
私を包み込んでくれた
温かい
「 え、何 ? 何か視えてんの ? こわ··· 」
クラスメイトたちを
追い払ってくれた
「 お家に帰ろう 」
何も言わずに
貴方の手を取り
歩きはじめた
「 さっきは···庇ってくれて······ 」
「 ありが···とう··· 」
また涙が溢れちゃう
ダメって分かっていても
「 私が護るって約束 したでしょ 」
その言葉に
さらに涙を流した
「 あり···ありがとう···ほんとに······ 」
今まで遠慮していたけど
抑えきれなくなった
思わず貴方に
抱きついてしまった
貴方は
優しく受け入れてくれた
真っ白な肌は冷たいのに
何故か温かく感じる