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夜。
🍵は、自分の部屋のベッドに横になっていた。
天井を見つめても、さっきの音が頭から離れない。
ぱしん、という短い音。
みんなの叫び声。
🌸が抱きしめてくれた腕のあたたかさ。
🍵「……いたかった」
小さくつぶやく。
今まで、🍵は怒られたことはあっても、
あんなふうにされたことはなかった。
(🌸🌸も、🎮ちゃんも……ずっと、こんな気持ちだったの?)
胸の奥が、きゅっと苦しくなる。
コンコン。
ドアをノックする音。
🌸「……🍵、入っていい?」
🌸の声だった。
🍵「……うん」
🌸と🎮、そしてイルマが部屋に入ってきた。
👑と🦈は、廊下で待っている。
🌸は🍵のそばに座った。
🌸「……🍵、大丈夫?」
🍵は少し考えてから言った。
🍵「……わかんない」
🍵「こわかった」
🎮がぎゅっとすち🍵の手を握る。
🎮「……ごめんね」
🎮「私のせいで……」
🍵は首をぶんぶん振った。
🍵「ちがう!」
🍵「🎮ちゃんのせいじゃない」
そして、少し黙ってから続けた。
🍵「……🍵ね」
🍵「今日、やっとわかった」
🍵「🎮ちゃんと🌸🌸が、毎日どんな気持ちだったか」
🌸の目が揺れる。
🌸「……🍵」
🍵は布団をぎゅっとつかんだ。
🍵「🍵、ずっと元気だったから……」
🍵「気づかなかった」
🍵「🌸🌸と🎮ちゃんが、笑ってるの、がんばってたんだって」
🎮の目に、涙がたまる。
🎮「……🍵」
🍵は小さく泣き笑いした。
🍵「🍵、こわかったけど……」
🍵「でもね」
🍵「🌸🌸と🎮ちゃんを、ひとりにしたくないって思った」
📢が静かに言った。
📢「……それでいい」
📢「一緒に、守ろう」
🍵は、こくんとうなずいた。
🍵「……うん」
少しして、👑と🦈も部屋に入ってきた。
👑「🍵、無理してない?」
👑がやさしく聞く。
🍵「……ちょっとだけ、こわい」
🍵「でも……」
🍵はみんなを見回した。
🍵「みんながいるから、だいじょうぶ」
🦈は笑った。
🦈「それ、強いよ」
🍵は少し照れた。
🍵「……🍵、強くなりたい」
🍵「もう、こわいの見ないふりしない」
🌸は🍵を抱きしめた。
🌸「ありがとう……」
🎮も一緒に抱きつく。
📢は少し離れたところで言った。
📢「……これからは、言おう」
📢「苦しいって」
📢「こわいって」
🍵は、深くうなずいた。
🍵「……🍵、言う」
🍵「🍵は、だいじょうぶって言わない」
🍵「ほんとは、こわいって言う」
その言葉に、部屋の空気が少しやわらいだ。
夜。
みんなが部屋を出たあと、🍵はひとりで窓の外を見た。
星が、少しだけ光っている。
🍵(🍵は、もう前と同じじゃない)
🍵(でも……)
🍵(🌸🌸と🎮ちゃんと、いっしょにいる)
それだけで、胸が少しあたたかくなる。
🍵「……🍵、がんばる」
小さく言って、布団にもぐった。
今日、🍵は知った。
こわさも、痛みも、
一人で抱えなくていいこと。
そして――
守られるだけじゃなく、
守る側になりたいと思った夜だった。