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倒れた体をどうにか起こす。
「なんでだよ!父上!なぜこの女を庇うんだよ」
涙混じりの怒りを誰かにぶつけている
「慎みなさいグレンよ」
その先には、おじさん……..国王は王子に向かって強くかつ冷静に申す
「カナ……..!大丈夫か?」
父様は王子の前をとおりすぎ私の元に駆け寄って首元の襟をめくる
「真っ赤だな……ちょっと待ってろ」
父様はそういうと右手を私の首に近づけ
「ヒール」
そう唱えるとみるみるうちに首の痛みが引いていく。
父様凄い……..!
頭痛は、先程よりも激しくなり目眩も伴う。「すまない、大丈夫か?キャンベル嬢」
国王が私の顔を覗き込む
あいずちを打とうにも体がゆうことを聞かない
「様態が酷くなってしまっているな……..もう少し療養をすると良い、また後日謝罪しに行く」悲しむ顔を私にむけ、マントをくるりと翻し部屋を出ていく。
「ちっ」
舌打ちと共に王子も部屋から出ていった。
やばい、気分が悪い……..
私は段々意識が遠くなっていくのを感じた
何故だ、俺はこの間やっと教会に入ったばかりだと言うのにガツガツと入り込みやがって、
しかもこの俺を無視したのだぞ無礼な
だが、首元を強く掴みすぎてしまった…….. 父上のあとを着いていく 父上は怒っている。まぁ、そうだろう唯一の友である近衛騎士団長の娘を傷つけたのだから
父上の執務室に着くと側近を廊下にたたせ、俺だけ中に入る。
「なんてことをしている。跡が残ってしまったらどう責任を取るのだ、ましては令嬢だぞ?令嬢に回復次第詫びの品を持っていき謝罪をしに行くぞ」
以上と言うと俺は執務室から出ていく。
なぜ父上はキャンベル卿にあんなにおもいれがあるのだろうか、あの感じは友人、近衛だからという感じではない
俺の騎士が1人着いてくる。
「はぁ……..」溜息を着くと
「あれはダメですよ王子殿下、女性に失礼ですよ?モテませんよ?しかも、あれは痛そぉ」
しつこく俺に話しかけてくるのは、俺の幼馴染で10歳上護衛のアルヴァロ・ウォード公爵令息、若くして側近の地位に座っている。
父を近衛騎士団第2団長を務めている騎士家系の次男だ。
「ここは、人気が少ないタメ口で話せ」
廊下は2人の足音だけが静かに響き渡る
「へーい、いやグレン聞いたけど、さすがに女の子の首を掴むのはいけないよ。あんな、口悪くして、」
黄金色をした艶のある短い髪に、金色に輝く瞳で感情を向ける。
慣れたいつもの顔だ、名をジーク
「……..俺もやりすぎた」
小声でボソリと呟く
「?なんか言ったかグレン」
「いーやなんでもねぇよ、それより街に出たい準備をしてくれ」
「はいよ」生意気な顔で返事をされた。
用意された馬車に乗り、肘を立て窓の外を眺める。
[あの事件]のあとだから気がたっていた……..、
一応女でいる者に手を挙げてしまった。
きちんと謝らなければならない。
傷とか……..大丈夫か……..?
「あらら?グレン殿下ァもしかしてぇ」
目の前に座るニヤリと笑う友の足を思いっきり踏む
「あ、痛てててて」
さて、見舞いのものを選ばなくてはな