シェアする
14話 彼の話
――あれからずっと、宮内が好きだ。
宮内が高野部長を好きなように。
「片想いしてるのがお前だけだと思うなよ」
気持ちよさそうに眠る宮内の頬にかかる髪をよけながら、この寝顔をずっと見ていたいと願う。
本音は独占して高野部長にだって渡したくない。
床に腰を降ろしソファに肘を置いて頬杖をつく。
(お前が部長のこと好きだって知った時、俺がどんな気持ちだったか……)
「くそ……思うようにはいかねぇなー……」
我ながら、寝ている相手に勝手なことを言っている自覚はある。
けど、こんな時じゃないと本心をさらけ出すこともできない。
言って、宮内を困らせたくはなかった。
(まぁ本当は、宮内が飲み会で酔った日に言うつもりだったんだけど……)
好きなくせに好意をわかりやすく態度に出せ*******************
*****************************
*************************
********
***************************
*********
**************
*************
続きはVIPプランで読みましょう
10,000以上のストーリーが読み放題
VIP限定ストーリーが読める
広告表示なし
いつでもキャンセル可能。