お久しぶりです!!!ごめんなさい!!
今日はほのぼのです
日本は静かな自宅で畳の上に座っていた。積まれた書類や、つい先日入手したばかりの限定版ゲームソフトを横目に、「今日は絶対に誰にも邪魔されない日だ」と心に誓っていた。
さて、ほぼ1年ぶりの休日。どう過ごそうかーー
畳の上、背後から突然の重みに潰され、日本は深い溜息をついた。
背中に密着しているのは、世界の盟主たる『アメリカ』だ。彼は、まるで巨大な犬のように首筋に顎を乗せ、ゴロゴロと甘えている。日本の個人的な空間に、予告なく入り込む無遠慮さはいつものことだ。
「う~~ん、ジャパンの部屋って、なんでこんなに落ち着くんだ?畳の匂いか?ヒーリング効果があるな!よしよし、ジャパンは今日も頑張ってるな〜っ」
アメリカはそう言いながら、片手で日本の頭をグリグリと撫でる。
「いらないです。…てかなんで私の家いるんですか」
日本は、ゲーム機から視線を上げず、冷ややかな声で返した。
「鍵はちゃんと閉めていたはずですよ。不法侵入ですか?…そして、なんでいつもそう距離が近いんですか。大体、貴方が言う『変な顔』というのは、貴方の発言に呆れていただけですよ」
反撃の言葉は辛辣だったが、彼は抵抗しなかった。投げ飛ばせば、壁か畳のどちらかが損傷する。それを避けるため、日本の身体は彼の重さを諦めと共に受け入れてしまっていた。
アメリカはハハッと明るく笑い、日本の頬に自分の頬をぐりぐりと擦り付けた。
「おー、辛辣!クール!それも好きだぜ、ジャパン。だがな、俺は知ってるぞ。抵抗しないってことは、結局は俺の重さも、取引も、許容範囲内なんだろ??」
「んなわけ…」
彼は、勝手に冷蔵庫から見つけてきた大袋のポテトチップスを、日本の口元に遠慮なく差し出す。
「ほら、口開けろよ。脳にエネルギー補給!ポテチ一口食ったら、次は俺の言うことを聞くってことでどうだ、ジャパン?」
「はぁ?誰が聞くんですかばか」
「…大体、貴方の言う『命令』なんか目に見えてるんですよ」
日本は微かに苛立ち、言葉尻に**「ばか」**を混ぜて彼を侮蔑した。
アメリカは「ばか」という一言を聞いて、むしろ喜び、抱きしめる力を強めた。
「俺の命令が目に見えてるって?フン、そうやって俺の手のひらにいるって自覚があるなら、話は早いな、正直でよろしい!」
彼はあなたの顎に手を添え、無理やり自分の方を向かせようとしながら、囁くように話す。
「どうせ、俺がどんな願い事をしても、お前はなんだかんだ言って付き合ってくれるだろ?俺はそれが好きなんだぜ、ジャパン。俺の願いは、『拒否しないジャパン』を見ること、だ。さあ、どうする?」
「………。」
追い詰められた日本が選んだのは、逃避だった。
「……あー、私仕事行きますもう…。土日出勤する方がまだマシですね」
この男との時間から逃れるためなら、超過労働すら厭わないという最高の辛辣な反撃に、アメリカは初めて焦りを見せた。
「おっと、待て待て待て!仕事に行くとか言うな。俺と過ごすより、ブラックな土日出勤の方がマシって言うのか?俺、そんなに嫌われてる?…いいか、お前が体壊すのは俺的にアウトだ」
彼は急に真面目な顔になり、再び強引な提案をする。
「仕事は却下。俺の願いを聞くって選択肢を選んだら、今すぐ俺に抱きついて、そのまま1時間眠れ。な?それでお互いの願いはチャラだ。どうだ?」
「…あー、まぁ、寝るだけなら…?」
日本は抵抗の意志を失い、不本意ながら受け入れた。
「よし!決まり!寝るだけならって、そう言うお前が一番疲れてるんだよ。大丈夫、俺の腕は日本専属の世界最強のセーフティネットだぜ」
アメリカは、あなたを逃がさないように抱きしめ直しながら、最後の質問をした。
「さて、俺の腕の中で眠る前に、日本の願いを聞く番だ。俺に何を命令したい?」
日本の辛辣な願いは、すぐに決まった。
「……アメリカさんが一生引っ付いてこない、で。……嫌ならせめて、不法侵入だけはしないでください」
究極の拒絶と、最小限の現実的な要求。
しかし、アメリカはそれを聞いて、再び笑い声を上げた。
「一生は無理!断固拒否だ!……不法侵入も無理!」
「いや不法侵入を認めないでてくださいよ…」
「まぁまぁ、……で、一つだけ聞いてやるよ。じゃあ、これでどうだ。お前の願いは、**『一時間後、俺がポテチの食べカスを畳に残さないこと』**だ!これなら叶えられるだろ、な?」
「……は?」
日本が呆然とする間もなく、アメリカはポテチの袋に手を伸ばし、ガサゴソと音を立て始めた。
「さーて、ジャパンの願いを叶えるために、残りのポテチをどうやって消化するか…。よし、俺が全部食う!そして畳の掃除もしてやる!ほら、ジャパンも早く寝ろ!」
「ちょっ…、待ってください!私の願いはそっちじゃないです!畳掃除より、重いからどいて…。」
「……ってしかも、なんですかその意味分からない命令は!!」
アメリカは、日本の抗議を子守唄だとでも思ったのか、「しーっ」と大げさに人差し指を口元に当ててみせた。
「グッドナイト、マイ・スウィート・ジャパン。一時間後まで、俺のことは同盟の重みだと思って諦めろ!」
そして、ポテチを豪快に食べ始める咀嚼音だけが、日本の静かな部屋に響き渡った。日本は、背中でアメリカの重さと咀嚼音を同時に感じながら、「なぜ私は仕事に行かなかったのか…」と、心底後悔するのだった。
コメント
2件
ワァー!!!!!お久しぶりです!!!!!!!!!!!!! 文章は相変わらず神だね( ͡° ͜ʖ ͡°)むしろパワーアップしてるように感じるお、、、