どうも皆様!
今回は、🎼様の黄緑です!!王道な気がしますが今まで書いてませんでしたね。
聖人組はピアスが空いてるっていう共通点があるよなぁ…っていうところから始まりました。
結構重めになっちゃいました。結構勢いに任せて書き進めました。
個人的に黄緑は、優しくて可哀想な緑くんと、愛が重めな黄くんっていうペアが最高だと思ってます 。
そして、体調不良描写に監禁描写など、色々やりすぎた感があります。 しっかり注意をお読みください。
⚠️注意事項⚠️
これらが嫌な方、またnmmnへのご理解がない方は閲覧をご遠慮ください。
skfn、nmmnです
監禁描写あり
OD描写あり
嘔吐表現あり
死ネタあり
病みっぽい表現あり
駄作注意
誤字脱字、キャラ崩壊の可能性あり
⚠️最後に⚠️
この作品は、ご本人様には関係ございません。
コメント欄では伏せ字等nmmnルールをしっかりと守ってください(例:💚くん、🖊️さん等)
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紫side
黄「なあ見てや、またピアス開けたんよ」
みことはそう言って、右耳についたピアスを見せてきた。
紫「お前、もう三つ目やん。なんでそんなにつけるん?」
俺が先ほど言ったように、みことはすでにたくさんのピアスが開いている。しかも、頑なに“右耳”に開けているのだ。
黄「これはなぁ、ちょっとした意味があるんや。まあ話さんけどな」
紫「へー、そうなんや」
なんと、あの何も考えていなさそうなみことが意味があると言った。
だが、話してはくれないらしい。少し気になるが、話したくないならいい。
そう、俺は思った。
黄side
黄「今日も来たで」
そう言って、俺は重い銀色に光る扉を押した。
緑「ぁ、みこちゃん…」
そうか弱い声を出した、紅い瞳に一つのピアスをつけた青年。
そんな彼には、手錠と首輪が付いている。
俺がつけてあげたんだ、彼のために。ピアスも、俺が開けてあげた。
黄「今日で、君がここに入ってから三ヶ月が経過したんよぉ。」
俺は、今日も彼に語りかける。
緑「そうなんだ…、」
君は、毎日毎日、こんな俺の前でも嫌な顔せず話をしてくれる。
黄「そしてな、今日ピアス開けたんよ!これで三つ目や~」
俺はそう言って、ピアスを見せた。
緑「おぉ、本当だ…すごい、似合ってるよ。」
君は、今日も俺を褒めてくれた。
嬉しい、本当に嬉しい。こんな俺でも、生きていていい、誰かを愛していいと思えるから。
君は、俺の頭を優しく撫でてくれた。それはなんだか、母の温もりを思い出す。
黄「…せや、今日のご飯持ってくるな」
緑「あ、うん。いつもありがとう」
俺は、ありがとうという一言を背に、今日のご飯をとりに扉を引いた。
緑「それじゃあ、おやすみ。」
黄「うん、おやすみなさい。」
あれからご飯を食べさせ、そしてお風呂に入らせ、今は寝るところだ。
君は、眠たそうに目をこすりながらおやすみと言ってくれた。今日も、ありがとう。
緑side
緑「はぁッ…」
俺は、三ヶ月もここにいたのか。
活動はしっかりやっている。ここには活動に必要な機材がたくさんある。
歌も歌える、絵も描ける。 不自由はない。
ただ、日の光が浴びられないだけ。ただ、景色が変わらないだけ。
ただそれだけなのに、それが辛かった。
ある日急に、みこちゃんに連れてこられたこの部屋で、ここに住んで欲しいと言われた。
“食事も提供する、活動もできるようにする、不自由にはさせない。“
そう言っていたその顔は、あまりにも必死で。 みこちゃんを助けたい一心で、いいよと言ってしまった。
後悔しているわけではない。みこちゃんは幸せそうだ。
ただ、俺が… 他人の幸せだけじゃなく、自分の幸せもないと喜べない、傲慢な人間なだけ。
ごめんなさい、傲慢でごめんなさい、我儘でごめんなさい、不幸にしてごめんなさい。
緑「もうッ…耐えられない…」
これ以上、みこちゃんのピアスは開けてあげられない、なぁ…
ごめん、ごめんね。
緑「薬…」
なんの変哲もない、ただの睡眠薬。
これを過剰摂取することで、きっと俺はこの生活から解放される。
ごめんね、みこちゃん。みこちゃんは悪くないんだ。ただ、俺が傲慢なだけなんだ。
手紙を書こう、勘違いされたままなんて嫌だ。
『みこちゃんへ
俺は、この生活に耐えきれませんでした。
みこちゃんは悪くないです。俺が全部悪いんです。
だから、大丈夫です。俺は、ずっとみこちゃんが大好きです。
不自由でもなかったよ。完全に俺の問題だから。みこちゃんは悪くないよ。
愛してます。今までも、これからも。』
これでいいだろう。
一文字一文字、想いを込めて書いた。
ようやく、楽になれるんだ。 俺は、薬を一つずつ取り出して、掌に乗せていった。
そして、大量のソレを一気に口に含んで、ソレを水で流した。
意識がトびそうだ。
でも、猛烈な吐き気がソレを繋ぎ止めた。
最期まで迷惑かけるわけにはいかない。 俺は、咄嗟に置いてあったゴミ箱に顔を突っ込んだ。
緑「ふッ…ごぼっげほっ…ぉえ“…」
みこちゃんがくれた料理が、胃から逆流して口から吐き出されていく。
みこちゃんが作った料理を無駄にした気がして、そんな自分が嫌になって、また吐き気がした。
緑「んぷっ…う“ぇ…ごほごほごほっ…」
吐き気がしたのに、吐けない。でも、吐き気が治らない。
緑「おぇ”ッ…あ”ぁっ…っえ”ぇっ“…ごほっひゅッ」
酸素が入ってこない。頭が回らない。空嘔吐きを繰り返す。
緑「ゔぇっ…ごほっ、ごほげほっ…ひゅっひゅッ…ごほっぉえ“ッ…」
吐き気は落ち着いた。
そして、今まで繋ぎ止められていた意識が、途端にトんだ。
黄side
黄「おはよう、今日の朝ごはんはー」
そう言いながら、銀色に光る重い重い扉を押した。
そうすると…そこには、青い顔をした愛しの彼が倒れていた。
黄「すちくんッ!?」
俺はそれを見た瞬間、大好きな彼の名前を叫びながらすちくんの元まで走った。
俺の荒い呼吸音が鳴り響く。心臓が動いていない。
何があったんだ、どうして、どうして、どうして…?
昨日まで、彼はこの世界に存在していたのに。
ツンと鼻を刺す胃液の匂い。ゴミ箱には吐瀉物が溜まっていた。 吐瀉物には、白い錠剤がたくさん浮かんでいた。
『みこちゃんへ
俺は、この生活に耐えきれませんでした。
みこちゃんは悪くないです。俺が全部悪いんです。
だから、大丈夫です。俺は、ずっとみこちゃんが大好きです。
不自由でもなかったよ。完全に俺の問題だから。みこちゃんは悪くないよ。
愛してます。今までも、これからも。』
そう書かれた一枚の紙。
彼特有の丸みを帯びた美しい字。
想いを伝えようと必死なのか、いつもよりどこか人間味を感じた。
黄「あぁ………」
俺は膝から崩れ落ちた。 地面はどんどん濡れていく。
彼は、俺は悪くないと言ってくれた。 でも、違うんだ。俺が悪いんだ、全部。
この部屋に住んで欲しいと願ったあの日。すちくんはきっと、俺のために許可をしてくれた。
本当はわかっていたんだ。
彼がこの暮らしに対して、いいように思っていないのも。
こんなことするのは可笑しい事も。
俺の愛が重すぎる事も。
黄「すちくんッ…」
俺はそう独り言をこぼして、彼の頬に口付けをした。
ファーストキスがこれだなんて…ね。
紅い瞳を綺麗に閉じた彼に、どんどん水滴が落ちていく。
涙は枯れることなく流れ続ける。 彼の命はここで枯れてしまった。
____もう、ピアスは開けられない。
end.
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終了です。
読み終わった時に、どこか心に深い何かが残るようなお話を目指しました。
ノベルって難しい…でも、繊細な表現ができるので楽しいです。
自分の想像している世界を綺麗に表現するために試行錯誤することが好きなのかもしれません。
ようやくリクエストを書き終わったので投稿しました。
新連載について本格的に考えようとも思っているのでお楽しみに。
それでは、お疲れ様でしたー!
コメント
4件
24.9/7【追記】 このコメントの返信欄に、ちょっとした小ネタを書きたいなと思います! 気になる方はぜひみてください!✨
重苦しい愛を捧げる黄くんとそれを受け止め続ける緑くんの描写が美しくも狂気的で、 その愛に耐えきれなくなった緑くんのとった行動も黄くんを責めない自責の念のみの行為なのが本当に愛していたんだなって理解できて、苦しくなりました…言っていた通り心に重くのしかかる作品で大好きです! 何度もコメント申し訳ないです💦