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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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青い空、白い雲を見上げながら俺は自分に向かってきた“魔牛”ブラックブルのロース肉を焼き、食べている。

味は美味いが、俺ことプレーヤータスクとしては不安でいっぱいだった。

「(はぁ、いつになったら帰れるんだ。)」

そんな事を考えながら肉に齧りついて貪る……。

◆◆◆

西暦2250年。

世界は新感覚型体験ゲーム“アストラリオン”の発表。

アストラリオンは老若男女、あらゆる年齢の者たちに配布され、好きなアバターを創って、そのアバターでゲーム空間の異世界“サイデリア”での生活に快感となっており、 料理なども出来るために生きるのには困らなかった。

しかし、ある日アストラリオンで楽しくプレイをしていると、ログアウトが出来なくなり、サイデリアでの地獄のサバイバルが課せられたのである。

サイデリアのモンスターに喰われたり、他のプレーヤーに殺されれば、実際に死んでしまう。

そのためにサイデリアではレベル上げをするために、金を稼ぐためにソロで動いている者が多い。

ちなみに俺こと真城ましろ タスク氷狼ひょうろう族という狼獣人のアバターを選んでおり、ソロ向きであるので1人で動いている。

レベルは大体759位である。

そんな時、背後から殺気を感じてその場から前に飛び退くと、黒い鎧を着たなにかがいた・・・・・・

「ほう?獣人か……レベルは500超えか。当たりだな。」

「お前、何者だ?」

「俺か?俺ぁ……いや話す必要はねぇな。殺しちまうからな!!!」

黒い鎧の者の大剣を餓狼斧、俺オリジナルの武器である斧で防ぐと鍔迫りになりながらも、鎧を蹴って距離を取る。

「中々やるな?普通の雑魚プレーヤーなら死ぬんだが、流石は獣人。お前、名前は?」

「タスクだ。あんたは?」

「フリド。竜騎士フリドだよ!!!取り敢えず、死んどけや……龍殺群ドラゴンダスト!!!」

ゴオオオオオオオオオオオオッ!!

「っ!!!群狼ぐんろう!!!」

ガアアアアアアアアアアアッ!!

黒い龍の頭の群れに狼達が牙を剥いて襲い掛かっていく。

そして……。

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ……!!!!

2つのエネルギーはぶつかっていき、龍に狼達が食らいつき、龍が狼達を喰らい、そんな光景が広がっていた。


その下ではタスクとフリドが互いに応戦しており、互いの刃をぶつけ合っている。


「お前何者なんだ!?ただのプレーヤーじゃないのか!?」


「当たり前だ。というか、お前はそもそもこのゲームアストラリオンがただのゲームだとでも思ってるのか?」


「どういう意味だ!?」


「このゲームは、人減らし・・・・なんだよ。政府は増えすぎた人口を減らすために、このゲームを造り、そしてこのゲームの中で死んでいった人間を消していってるのさ。」


「ひ、人減らし……だと!?」


「そうだぜ。現にこのゲームで死んだ連中は現実世界でも死んだ。だが、裏では賭けも行われている。どのプレーヤーが生き残るかの賭けをな!!」


「人の命を、賭けなんかに!?」


「それがこの世の中なんだよ。一部上流階級では見世物扱いさ。だが、生き残ったプレーヤーには夢が叶うようになってるんだ。俺は夢を叶えるんだ!!!」


フリドは笑いながらそう言うとタスクを突き飛ばし、自身の得物の槍を振り回す。


しかし、フリドからの言葉に困惑するタスクは困惑しながら歯を食いしばって餓狼斧に握る力を込める。


「さぁ、死んで俺の経験値になれ!喰らえ!!龍撃……」


ズバァァァッ!!

タスクはフリドの首を落とすと、その場に座り込み、粗く呼吸をしながら呆然としていると、メッセージが届いた。


『おめでとうございます。

レベルが1000を超え、1250となりました。

貴方の制限などが解除されます。

さらに上を目指しましょう。』

そのメッセージと共にアイテムボックスの金貨入れがカンストし、2つ目の袋が足される。

人が死ぬ、簡単に容易く異常な空間……その中でタスクは生き残れるのだろうか……。

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