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#短編集
鬱乃宵
146
KOKUGA
297
フユめん
1,534
18
いつもの朝。僕はぼんやり窓を眺めていた。
いや、窓といい表現は正しいだろうか。
窓枠はあるのだ。ただ、ガラスの向こうは夢の中のようで。
部屋の中にまた部屋があり、その風景を僕は見つめている。
太陽のように見えるソレは太陽じゃなくて。
太陽が何かすらも忘れてしまった。
ソレが太陽だと思うしかない。
平和のように。
✧• ──────────── •✧
ぽらららん。
『実験体776。医務室へ至急。繰り返す。────』
「ハイチ、ショーテ…?いないの?」
僕は周りを見渡した。
どうやら身体検査の日らしい。
「やっほ!776!そこに座ってにゃ!」
そう元気よく話す職員は髪の一部の蛇を僕に近づけてきた。
「わっ…えっ…これ…生きてる?」
「あ、まぁそんなにおどろくにゃ!これは家族!こっちにもいるにゃ! 」
ダークブルーの嘴が四方に裂け、歯が露出する。
「う、うわぁっ!?」
「大丈夫。食べないにゃ!…タブン。」
「…ん?今…多分って────」
「まぁまぁ!!診察を始めるにゃ!」
「えっ…あー…おねがい…します。」
「まず、最近生活どう?」
僕はあっけらかんとした。はじめから触られると思ったのに。
「あっ…その…まぁ…友達ができて…楽しい…かなって。」
「よかった!じゃあ報告しとく!」
「報告って…誰に?」
なに当たり前のことを聞いているんだ。上の人に決まってるだろ。自分でした質問に辟易する。
コメント
1件
え、これめっちゃ雰囲気ある世界観じゃない!?!?😳💕 「太陽が何かすら忘れた」閉鎖空間ってだけで既にエモいし、髪の一部が蛇とか嘴が裂けるペットとか…職員さんも含めて何が“普通”なのか分からん感じがたまらない🫠✨ ラストの「報告って誰に?」→自問自答して辟易するところで一気に温度変わって続きが気になりすぎる!!次どうなるの!?!?😭🔥