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#短編集
鬱乃宵
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KOKUGA
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フユめん
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18
蛇の職員はぽかんとした顔で僕を見つめた後ににへっと微笑んだ。
「上の人!だけど…ヴェルにも!」
ヴェル…?
ヴェル。あの腹立つ顔のダークエルフだ。僕にミスミスターという…まぁ…変…気に入ってるけど。変な名前をつけたやつ。
「なん…で。ヴェルを知ってるの。友達なの。何か言ってた。」
「ヴェル知ってるでしょ!だって看守だし!仕事仲間!」
あっ。そうだった。あいつは看守だ。実験体じゃない。僕の方が知ってるんだと言われる側のはず。
「ヴェルはね〜!ミスミスターのこと気にしてるらしいよ!」
僕のことを気にしている。
そんなこと思ってたんだ。
うれし────くないし。
「へー…そうなんだ。」
「うん!ヴェル名前気に入ってくれたかな?って言ってたよ!なんの話か知らないけどにゃ!」
「?口角が天井を突き抜けそうにゃ。」
「な、なんでもない…続けて。」
「わかったにゃ…?」
✧• ──────────── •✧
職員が僕の体を触診する。
「痛いところないにゃ?」
「ん…大丈夫…」
「ふんふん…ここは?」
ズキン。
「あ゛っ…いだっ…ストップっ…」
「ふむふむ…おでこにたんこぶみたいなのあるね。」
職員がカルテにカリカリと書き込む。
「寝てた時…誰か…何かとぶつかったのかも。」
「誰かと寝たんだにゃ?」
「ショーテと…ハイチと…」
「17と811にゃ!」
職員はニヤニヤしながらカルテに追加で書き込む。絶対ヴェルに報告する気だ。こいつもクソダークエルフと同じ香りがする。
「次は…首出すにゃ。」
コメント
1件
お、続き読んだよ!第2話も面白かった〜。 主人公がヴェルのこと「嬉し────くないし」って照れてる感じ、めっちゃツボったわw でも気にしてるのバレバレじゃん! 蛇の職員のキャラも軽快で、ニヤニヤしながらカルテに書き込むところとか「こいつもクソダークエルフと同じ香りがする」って主人公の内心に笑った。 テンポ良い会話と地の文のバランスが絶妙で、スルスル読めちゃう。続き気になる!