テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
こんにちは楓愛です!
今回は3人がローレンに対してどう接するのかというお話になっています!
そろそろ終盤に入っていってるの早すぎる〜🥺 あ、本編どうぞ!
愛玩標本
第9話「共鳴」
「」lr
()kz
〈〉fw
【】ib
⚠️この作品はご本人様に一切関係ありません⚠️
ローレンは、眠れていなかった。
身体はとろけているのに、神経だけが研ぎ澄まされていた。
呼吸の仕方すら分からなくなるほどの熱に、心が軋む。
だって――
三人が、順番に、交代で彼を“可愛がる”ようになったからだ。
◆葛葉の場合──「服従の美学」
(こっち、向けよ)
顎を強く掴まれ、視線を合わせさせられる。
葛葉の赤い瞳が、すぐそこにあった。
いつも嘲るように笑うその男が、今は妙に静かだった。
(お前さ、口では否定してても、身体はすげー正直だよな)
言われるまでもなく、ローレン自身がいちばん知っていた。
触れられるたび、与えられるたび、どんどん強くなる反応。
(じゃあさ、試してみようか。
“命令”して、どこまでお前が従えるか――って)
その日から、葛葉の命令は、ローレンの“判断”を奪った。
呼吸の仕方、姿勢、手の置き場、目の動かし方――
(見て。お前、もう俺のこと見上げるのが、癖になってんじゃん?)
そう言われて、反論できなかった。
否定の言葉すら、喉を通らなくなっていた。
◆不破の場合──「甘い中毒」
〈ローレーン、おっはよ〜。ほら、こっちおいで?〉
明るく、無邪気な笑顔。
だが、その笑顔の裏にあるのは、計算された優しさだった。
〈昨日あんだけ気持ちよくしてやったんだしさ〜、今日はこっちの番ね?〉
不破は、ローレンが欲しがることを、いつも正確に見抜いていた。
逃げたくなる直前に引いて、堕ちる寸前で甘やかす。
〈ねぇ、もっと気持ちよくしてほしいって顔、してよ。俺、それ大好物なんだわ〜〉
何度も、何度も、甘い声で誘われ、抱かれ、与えられたローレンは、
不破の声を聞くだけで、心臓が跳ねるようになっていた。
〈もう俺ナシじゃ眠れないでしょ? 俺、ローレンの“お薬”だからさ〉
その言葉に、ローレンは笑えなかった。
――なぜなら、事実だったからだ。
◆イブラヒムの場合──「優しさという牢」
【君のままでいいよ。全部、俺たちが受け止めるから】
イブラヒムだけは、激しく責めるようなことはしなかった。
けれど、それが逆に、逃げ場を奪っていた。
【苦しくなったら、俺の胸に来なよ。安心して】
差し出される掌は、温かくて、柔らかくて――
【ほら、ね。何もしないから。ただ、君のこと……愛したいだけ】
それなのに、気づけば身体は震えていた。
与えられる優しさが、痛い。
囁かれる愛が、怖い。
それなのに、心はその声を欲しがっていた。
【ローレン、君はね……もう、俺たちのものだよ】
言葉が、まるで聖句のように響いた。
そして今、三人に囲まれながら、ローレンはソファに沈められていた。
誰がどこに触れているのか、わからない。
囁き、視線、指先――全てが混ざり合い、快楽の“音”のように身体に響いてくる。
(どうした? ほら、いつもの“あの顔”してよ)
〈“気持ちいい”って、もっと素直に言って?〉
【……おいで、ローレン。全部忘れていいんだよ】
――快楽が共鳴する。
――声が、命令が、優しさが、交じり合い、ローレンを壊す。
――そのすべてが、“愛”だった。
「……ああ、もう……わけ、わかんねぇ……っ」
身体が震える。心が軋む。
なのに、奥から湧いてくるのは、幸福感だった。
【〈(それでいい。それが、お前の“新しい形”なんだよ、ローレン)〉】
三人が、ローレンを抱きしめた。
柔らかく、強く、逃げられないほど深く。
🔻To Be Continued…
⟡.· ⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯ ⟡.·
第9話をご覧いただきありがとうございます!
3人の接し方個性がでてて好きすぎる
リクエスト受付中です!
沢山のコメント待ってます😊
次回
第10話「境界」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!