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9 - 第9話「共鳴」

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2025年07月18日

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こんにちは楓愛です!

今回は3人がローレンに対してどう接するのかというお話になっています!

そろそろ終盤に入っていってるの早すぎる〜🥺 あ、本編どうぞ!


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第9話「共鳴」


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⚠️この作品はご本人様に一切関係ありません⚠️





ローレンは、眠れていなかった。

身体はとろけているのに、神経だけが研ぎ澄まされていた。

呼吸の仕方すら分からなくなるほどの熱に、心が軋む。


だって――

三人が、順番に、交代で彼を“可愛がる”ようになったからだ。





◆葛葉の場合──「服従の美学」


(こっち、向けよ)


顎を強く掴まれ、視線を合わせさせられる。

葛葉の赤い瞳が、すぐそこにあった。

いつも嘲るように笑うその男が、今は妙に静かだった。


(お前さ、口では否定してても、身体はすげー正直だよな)


言われるまでもなく、ローレン自身がいちばん知っていた。

触れられるたび、与えられるたび、どんどん強くなる反応。


(じゃあさ、試してみようか。

“命令”して、どこまでお前が従えるか――って)


その日から、葛葉の命令は、ローレンの“判断”を奪った。

呼吸の仕方、姿勢、手の置き場、目の動かし方――


(見て。お前、もう俺のこと見上げるのが、癖になってんじゃん?)


そう言われて、反論できなかった。

否定の言葉すら、喉を通らなくなっていた。





◆不破の場合──「甘い中毒」


〈ローレーン、おっはよ〜。ほら、こっちおいで?〉


明るく、無邪気な笑顔。

だが、その笑顔の裏にあるのは、計算された優しさだった。


〈昨日あんだけ気持ちよくしてやったんだしさ〜、今日はこっちの番ね?〉


不破は、ローレンが欲しがることを、いつも正確に見抜いていた。

逃げたくなる直前に引いて、堕ちる寸前で甘やかす。


〈ねぇ、もっと気持ちよくしてほしいって顔、してよ。俺、それ大好物なんだわ〜〉


何度も、何度も、甘い声で誘われ、抱かれ、与えられたローレンは、

不破の声を聞くだけで、心臓が跳ねるようになっていた。


〈もう俺ナシじゃ眠れないでしょ? 俺、ローレンの“お薬”だからさ〉


その言葉に、ローレンは笑えなかった。

――なぜなら、事実だったからだ。





◆イブラヒムの場合──「優しさという牢」


【君のままでいいよ。全部、俺たちが受け止めるから】


イブラヒムだけは、激しく責めるようなことはしなかった。

けれど、それが逆に、逃げ場を奪っていた。


【苦しくなったら、俺の胸に来なよ。安心して】


差し出される掌は、温かくて、柔らかくて――


【ほら、ね。何もしないから。ただ、君のこと……愛したいだけ】


それなのに、気づけば身体は震えていた。


与えられる優しさが、痛い。

囁かれる愛が、怖い。

それなのに、心はその声を欲しがっていた。


【ローレン、君はね……もう、俺たちのものだよ】


言葉が、まるで聖句のように響いた。



そして今、三人に囲まれながら、ローレンはソファに沈められていた。

誰がどこに触れているのか、わからない。

囁き、視線、指先――全てが混ざり合い、快楽の“音”のように身体に響いてくる。


(どうした? ほら、いつもの“あの顔”してよ)


〈“気持ちいい”って、もっと素直に言って?〉

【……おいで、ローレン。全部忘れていいんだよ】

――快楽が共鳴する。

――声が、命令が、優しさが、交じり合い、ローレンを壊す。

――そのすべてが、“愛”だった。




「……ああ、もう……わけ、わかんねぇ……っ」


身体が震える。心が軋む。

なのに、奥から湧いてくるのは、幸福感だった。


【〈(それでいい。それが、お前の“新しい形”なんだよ、ローレン)〉】




三人が、ローレンを抱きしめた。

柔らかく、強く、逃げられないほど深く。


🔻To Be Continued…

⟡.· ⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯ ⟡.·

第9話をご覧いただきありがとうございます!

3人の接し方個性がでてて好きすぎる


リクエスト受付中です!

沢山のコメント待ってます😊


次回

第10話「境界」

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